昨日は「ハラ川の東」と言う意味の土地へ向かって、車を走らせたのです。
ダルハンへの道は、モンゴルでは、超高速道路!です。
なにしろ、列車をすいすいと追い抜いて車が走れるなんて、モンゴルでは、超越した道路なんです。
ウランバートルから150キロの場所へは、渋滞の無い道路なのですから、あっという間に行って帰ってこられるのです。
列車から見えた、山と川と木と花の咲き乱れる光景を、是非もう一度見たい。
強い思いに動かされ、その言葉に私も心動かされ、彼女の手配した車の人になりました。
彼女の予想するマイナス要因は、「10日前のことだから、花の盛りは過ぎているかもしれないけれど、まだ花はあるはず」だけでした。
モンゴルは、いろんなことが起こります。
道路は、選び間違えると横につながった道はありません。
大きな町の分岐点まで、戻るか進むかしないと道路の乗り換えはできません。
私達は、選択を間違いました!
運転手のアドバイスを無視して、こっちの道を選んだのです。
私達の車は、マークII。揺れながら、ジャンプしながら、たまにお腹をこすりながら、車がかわいそうと言いながら、モンゴルではこのくらいは普通の道と言いながら。
巻き上げた、細かい砂が、窓ガラスをさらさらとすべりおちる。
起伏のむこうがわから、砂煙が上がるので、対向車の接近を知る。
そうこうするうちに、雨がぱらぱら。
ウインドグラスに大粒のしずくがかかります。
ほっとします。しかし、雨は地面につく前に消えてしまいします。
それで十分です。そうでないと、道がぬかるんで、マークIIは、にっちもさっちも行かなくなりますから。
よい、お湿りです。
何度か、引き返すことを考えながら、彼女の思いは列車から見た光景が忘れられなかったようでした。
そして、私は、何があるか分からない好奇心に突き動かされて、「あなたが、決めることについて行くから」と言い、決して、「戻ったほうが。。。」は口に出しません。
と言うことは、今考えると、「進め!」と脅迫していたことになったのかなぁ。
おかげで、川と木と緑と花を、モンゴルでは珍しい思いがけないほど大きな木の橋(これは思いがけないビッグプレゼントでした)を見ることができました。
ばんざい