風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

トイレの神様

2010年11月12日 | 徒然に日々のことを
トイレの神様

今とても、話題になっている歌。

作者の花菜さんは、こんなおばあちゃんがいて、よかったねぇ。

母は、孫たちのことを心から愛しながら、あまりにストレートでぶきっちょだったので、この世にいるあいだは、孫たちに伝わらなかったなぁ。

母の最後は、私のことをお姉さんと言うようになってしまったから、印象は悪かったのだけれど、それは、私にあまりに余裕がなさ過ぎて、私自身もあまりにストレートだったから、オブラートに包むことが出来なかった。


この歌のような思いを孫が抱くようになるってことは、お母さんがいい感じであいだを埋めていたんだろうなぁ。


こうしてあげたら、こんな風に孫は思ってくれるんだろうなぁという、その先に何かが戻ってくるだろうってことなんか、ちっとも思わないで。
今、私は何を孫にしたら良いのかということだけしか考えてなかったのだろう。

それは、あまりに、エネルギーが強すぎた。

私がいなくなったら、こんな風に思い出して欲しいなんてことも、ちっとも考えなかったはず。

そして、なにかをして欲しいと決して言わなかった強い強い母は、ほんとは、どんな思いでいたんだろう。

こうしてあげたら、こんな風に思い出してくれるかもというくらいの思いで、孫たちに接していたら、母はもっともっと孫たちに、愛されて、生きているうちに優しい言葉をかけてもらっていただろうに。

ある意味で、肩肘張っていた母だから、ありがとうって言われて、怒り出したこともあったなぁ。
当たり前のことに、ありがとうを言うなんて失礼な!と思ったのは、明治の女でありすぎた母の切ない生き方なんだねぇ。母は、一杯わたしの心に宝を残してくれたね。
一切甘えることなく、何の要求もせず逝ってしまった。

そのことを、亡くなって8年を過ぎた今頃になって、わかる私の迂闊さ。
笑ってしまうなぁ。

これから、二人目の孫を迎えようとしているときなのでした。


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