風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

関吟東京支部中央会

2011年07月31日 | 詩吟
今月は、会場の都合で、第5日曜日に開かれました。

筑摩河 頼山陽作 同じ作に、4行絶句の川中島は、詩吟といえば川中島と誰でも知っているくらい有名です。



(意解)
 そのとき謙信は西條山に出陣、対する信玄は筑摩河に陣していた。峡公が長蛇であれば越公は猛虎である。「貴様が螫しに来れば俺はってやる。」
 謙信軍は八千騎の兵に枚(ばい)をふくませ、暗にまぎれ筑摩河を渡った。朝靄(もや)の晴れた時、かの軍勢の大旗は信玄の陣を圧して立っていた。これまで幾たびか機を逸した謙信は、この度こそ信玄と雌雄を決せんものとせまり、あわや一撃の下に彼をきろうとしたが、信玄はからくも鉄軍扇でこれを防ぎ、果すことは出来なかった。
 かく猛虎と長蛇が死力を尽くして戦っている時、その傍らにほくそ笑みつつ、そのき唐黷驍フを待つ毒龍(織田信長を指す)が、わだかまっていることを知っている者があったろうか。時に永禄4年9月のことであった。


関吟独特の吟法で、「突入」という形がでてきます。
三段上げと大中山が組み合わさった形です。
少し複雑になると、なかなか正確に吟じることは難しいようで、三人三様の吟じ方でした。


「突入」は、めずらしく、おもしろく、おきにいりなのです。
誰よりも正確に吟じているつもりなんだけど、誰もそうとは、言ってくれない恨みの吟法でありました。






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