風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢松風9月1回目

2015年09月09日 | 詩吟
8月の2回目の練習は、お休みだったので、久し振りの感あり。
台風接近で、長雨の続いているさなか、風も吹いてくる可能性のある中を、ゲストさんは、いつもの時間に来て、いつものように、ロビーで待っていてくださいました。

長靴を履いてきたのに、「家を出る時は、降ってなかったから」と、こともなげにカラリと答える。
そして、明るくは、は、は、とみんなで笑う。



今日の吟題は、8月に続いて、峨眉山月。

新しいテキストもお見せして、11線譜なるものも添付されたことを、説明しましたが、思ったほどの興味は、無かったようでした。

すでに、初心者向けの20詩を集めてコピーしたのを、まとめて、お渡ししているので、夢組さんたちには、購入の必要はないかな。
指導資格を持っている人には、購入していただきましょう。

先回の中央会でも話題になった、譜名表追加分の譜名のリストにある22番譜について、質問がありました。
私なりに解釈した、初心者向けの音階を正しく把握して、揺りは入れない吟法で吟じると、経験者には、譜名表とは違う吟法をしているように、思えたようです。

ゲストさんは、他の教室の指導を受けていますから、私の吟を聴いて、譜名表を確認したうえで、質問になったのです。

このあたり、松風さんの、他の先生を知らない会員さんにとっては、何の疑問も起こらないのです。
上級者や揺りのできる人たちと練習をしてきたゲストさんとは、感じ方が違ってくるのです。
また、上級者の多い教場では、一番シンプルな吟じ方をしている夢組とは、違う表現になるでしょうから仕方がありません。

初心者さんには、私の真似をしてくださいと申し上げていますが、経験者さんは、やはり、譜名表の音階、他教室での指導、助言の蓄積があり、柔らかく言えば、質問。
厳しく言えば、間違っているのではないかとの思いが湧き上がるようです。

まず、音階を正しくとらえるということを大事に当分の間練習を続けます。
その先、自然に揺りができるようになるだろうことが、予感できたら、吟詠の先導をするときに揺りを入れる方向に持っていこうと思います。
そしてまた、この時、正しく真似をしていただけるよう、揺りのスキルアップを私に課そうと思います。


万が一、その努力の末、十分に揺りができなくて、お手本になるほどにならなければ、HPとCDをたよりに、耳を働かせてもらいます。
私自身は、その譜名の意味するところ、関吟の流派として望まれているところをしっかりと把握しなければなりません。
そうすれば、力が足りなくても、会員さんの上達に寄り添った練習になると思います。


今までは、過去の積み重ねを直感だけで、良しあしを判断して練習をしていましたが、いずれは、直感のみでは、対応しきれないことが起こってくると思います。
まだ、もう少しの間は、大丈夫かな?

その時こそ、上から目線ではない、共に歩み共に上昇することができるようになるのだろうなぁ。


自分が、今、何を伝えたいのかを、しっかり把握しておかないと、初心者を抜けようとしている会員さんたちにとって、間違った吟法をしている印象を与えてしまうことになります。

今日のように素直に、質問をしてくださったら、説明もできますし、まだ、初心者の音階を大事にしなくてはいけない段階の人たちにとっては、将来のとらえ方も垣間見えて、良い学びとなります。

関吟の将来への展望と言ったらいいのか、どう表現したらよいのかちょっとわからないのですが、譜名に一部追加された部分に関しては、指導者間で、よく研究協議をした方が良いように思います。

現状では、HPと、4枚のCDから、あるいは、時々に出される本部研修の模範吟のCDで学ぶしかなく、今吟じられている生の吟詠に接する機会のない私たちには、互いに協力し合い、研究しあうことが、より、会員さんのスキルアップにつなげる方法かと思いました。

会員さんたちは、所属会の枠を超えて、練習ができています。
指導者たちも協力し合って、研究をしあえるはずです。
指導者になると、どんどん孤独になっていきます。
芦孝会のオープンなシステムを最大限発揮して、孤独に陥らない方法が、どこかにあるはず。

何かと忙しい中、レベルアップをはかり、あたらしい会員さんを迎えても、困らない指導体制は?

指導資格を持っていても、なかなか、指導する機会を持てない人もいて、その人たちの、機会を何かの形で作って、指導資格者の数だけが増えるのではなく、指導力も増していかねばならないと思います。


コンクールを忌避している私が、もっと、生の吟詠を聞きたいというのは、わがままなことでしょう。
コンクールに足を運べば、上級者の生の吟詠を聞くことができるのだから、応援に行けばよいのだけれど、「がんばれ!勝て!」と言っているみたいなのが、好みではないのだ。
好みではないから行かない・・・わがままだなぁと思う。




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