風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

今までの苦労は何だったのかなぁ

2023年03月14日 | 詩吟
グループ練習が、スキルアップを阻害している顕著な方が居ます。

自分とはかけ離れた音程で、習うことに特別に苦手な方の、困難さと苦しみを
目の当たりにして、とうとう、正規の教室ではなく、補習教室のみに
参加をなさいませとお勧めしました。
ビジターさんだから、お薦めできる方法です。

正規の教室の方たちと入口ですれ違って、挨拶をしてから、補習の部屋へ
入室されました。

きょうで4回目ですが、ご自身の課題とする吟題を決めてきて、その、
問題点の解決を図ります。
通常の教室では、できにくい、細かいけれど時間のかかることに根気よく
取り組むことが出来ます。
教室では、一人だけ長い時間かけるわけにはいかず、しかも、一見小さな
ことには、メンバーも良しとはしないことでしょうから。

前回、とてもいい吟詠をなさったのは、グループ練習で自分のとはかけ離れた
音程で吟じることを一切排除したおかげです。
音程の違う吟詠をしないから、体の中の混乱が避けられました。
その方の習ってきた蓄積が良いものであったことを実感できる見事な吟詠
でした。

出だしの音のいかにも不安という声を、自信を持って前に押し出すことに
心がけましょう
真っ直ぐな声を出しましょう。

一度の助言で、それができました。

すばらしい!本来の声の吟詠でした。

自信のない迷いっぱなしの後ろ向きの吟詠は、消えました。

本人は、静かで穏やかな声と思って出している声は、弱くて自信無げな声で
あることを知りました。
もっとパワーを込めてと言った声は、ご本人には、気に入らない強すぎる
声と誤解されていましたが、それこそ吟声であるのだということを、理解。

弱くて優しい声であっても支えられた声でないと吟声とはいえません。
濃くて太い声を出すことが出来て、初めて、たおやかで芯のある優しい声
が出せるのです。


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関吟テキスト 新A-2が終了しました

2023年03月14日 | 詩吟
きょうは、新A-2テキストの最終頁のお稽古でした。
五言絶句が三題続いたので、みなさん間の取り方に四苦八苦しつつなんとか
五言らしさが見えてきました。
 
それを節目に、練習を振り返ってご意見を聞いてみました。
少しゆっくりと進めて欲しいとの要望は、予想通り出ました。

来年は、夢松風のメンバーが4段昇段予定です。新入会員が無かったら、
昇段試験の受験者がいなくなります。
正しい譜を詠うことにそれほどこだわらなくても良い訳です。私としては、
関吟流の正当な詠い方はいつまでも守って欲しいところですが、拘りを捨て
視線を大きくとらえて、おおらかに楽しんで吟詠をすると言う方向に
舵を切りたいと思います。

その人らしさを大事にした練習になることでしょう。

その先駆けとして、今回、補習のみに出席をするひとを決めました。
細かくて時間のかかる内容の練習をすることをお勧めしました。

これは特例と言うより、その方に一番良い練習を考えた時、その方法が
一番良いと思ったのです。

少ない人数なので、一人一人の良さを延ばすことにエネルギーを注ぐ事が
できていると思います。

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