うっかり濃い味になってしまった切り干し大根の煮物が、売れ行きが悪く冷凍してありました。おかずが足りなくて解凍したのはいいけれど、やっぱり濃い味で、箸が進みません(冷凍しておいたら味が馴染んで薄味になるかも、と期待したけれど、やっぱそんな訳ないですよね)。
そうだわ、と思いついてお焼きにしてみることにしました。
経験上、小麦粉の皮で包むと、多少濃いめの味でも美味しく頂けるのです(具が薄味すぎる餃子はイマイチ美味しくない)。
さかたのお焼きのような、薄皮タイプにするには、確か水分多めの柔らかめの皮がよかったはず。あまりレシピを確かめもせず、適当に作業開始だ。
(だってもうごはん食べ始めてしまってるし)
■■お焼き
■材料
○皮
小麦粉 今回は中力粉(パン用粉)使用。
米粉 小麦粉の半分程度。米粉が入ると焼いた面がサクサクで美味しいです。
お湯 熱湯でも水でも
塩 少々(忘れても可)
植物油 少々(忘れても可)
○今回の具
切り干し大根煮+すりごま
ホクホクタイプの蒸しカボチャ+ハム+塩リコッタ
■作り方
(1)小麦粉と米粉をボウルに入れ、お湯を少しずつ注ぎながら箸でかき混ぜる。
(2)ひとまとまりにし、手にくっつくくらいのかなり柔らかめにし、よく捏ねていく。
捏ねていくうちに段々手につかなくなるが、ベタベタしていても寝かせると扱いやすくなる。
(3)捏ねた生地をラップなどに包み、しばらく休ませる。
(4)具の準備。具はあまり水っぽくない方がよいと思う。
今回の切り干し大根煮付けは、やや塩辛かったのと、水分もあったので、すりゴマを混ぜて水分を吸収させた。
カボチャは蒸して冷凍してあったものを電子レンジで熱々にし、ビニールの上から押しつぶしてマッシュにする。ここに、薄切りハムを細かく切ったものと塩リコッタ、胡椒を混ぜておく。
(5)出来上がりのお焼きより二回りくらい小さい大きさ(直径4cmくらいだったか)のボール状に生地をちぎり取り、丸く平たく両手で伸ばす。
ここに適量の具を載せ、生地でカップ状に包んでいく。切り干し大根の場合はばらけてしまって最初にあまり沢山載せられなかったので、包みながら具を追加。
てっぺんは生地を押し縮めるようにして均一な厚さに包む。
皮が破れて大穴があいたときは、新たに生地をちぎり取ってそれでツギをあてる。
(6)包み終わったときはまん丸っこい形になるので、これを上下に押しつぶす。
カリカリした底面と上面が美味しいと思うので、まるっこいよりは扁平な形が美味しいような気がします。
(7)フライパンで、まず片面をこんがり焼き目がつくまで焼く。裏返して、フタをして、更にしばらく焼く。このとき餃子の要領で(餃子よりは少なめに)、お湯を少々入れて蒸し焼きにする。
(8)皮が半透明になって蒸し上がったらフタをとり、最初に焼いた面をもう一度下にして、湿気を飛ばしてコンガリ感を出す。
色々書きましたが、実は晩ごはんを食べながら、おかず足りないから作るね、と適当に作業していました。
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かぼちゃお焼きの制作中。 |
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焼き上がり~。 |
ビギナーズラックかもしれないけれど、我ながらすごく美味しくてびっくり。
適当にさささっと作った割には成功しているので、ダンナサマは「Fujikaちゃんすごーい」と目を丸くしています。「お焼きって作れるんだ~」と褒められて、鼻がにょーっと高くなってしまいます。
(切り干し大根のような)「小鉢もの」的なおかずって、そのままでもいいけれど、おやきにすると、一段と食べやすくなります。切り干し大根の煮付けは、それ単品で朝ごはん、というのは今ひとつですが、「切り干しお焼き」になると胸を張って朝ごはんに出来ます(我が家の場合ですが)。
かぼちゃも、こんな風に洋風塩味にするとダンナサマも割とよく食べてくれるようです。
(我が家の冷凍庫はいまカボチャでいっぱいなので消費促進中なのです)
他の具も色々試してみたいな。
・茄子とシシトウの味噌炒め
・ほどよくしっとり炊いたおから
・カボチャと小豆を少し甘く炊いたもの(甘い系はダンナサマは食べないかもな・・・)
・水分が多めの具の場合の吸収材案
戻した高野豆腐のみじんぎり
戻さない高野豆腐のすりおろし
戻さないお麩を砕いたもの
すりごま・すりくるみ
包む作業が楽しいので、まとめて作って冷凍しておきたくなりますが、やはり焼きたての美味しさは格別です。なので、具だけ作って冷凍しておき、食べるたびにささっと皮を作って包むのがよさそうです。
パンや生パスタ、ピザなど、捏ねる系のものは何だか苦手感があったのですが、おやき作りでその一角を切り崩したかも。いずれ生パスタにも挑戦だわ。むふ。