雨の合間を縫って、ゴマを収穫しています。
ゴマを植えたのは昨年が初めて。
特に何も手入れしなくても自動的に大きくなる植物でした。
で、訳も分からず適当に収穫したら、辺り一面に白いゴマ粒を、まるで結婚式のライスシャワーのようにまき散らすことに。
勿体なくて キーッ、もうやらない! と思ったのですが、春先、畑に場所が余ったのと、前年の収穫分のゴマが少しあったので、懲りずにちょろっと種を蒔いてみたのでした。
芽がでなくてもいいけど(出ない方がいいくらい)、と思っていましたが、育ってくるとやはり欲も出てきて、間引いた苗も芽が出なかった場所に植え替えたりして。
そしていつの間にか収穫時期。
今年はだいぶ要領がつかめてきました。
ゴマ収穫のポイントはコレ!
(1)綺麗な手で、綺麗な容器に摘む。
(2)揺らさない。
(3)逆さにしない。
もうちょっと詳しく書くと、こんな感じです。
(1)
ゴマと土を混ぜてしまうと後の選別が大変です。
土のついた軍手などは嵌めず、綺麗な手で作業するのがおすすめ。
そして容器は、大きめで、縦に細長く、内側がツルッとしている安定した形状のものがおすすめ。
傘立てや背の高いプラスチックゴミ箱など。
もちろん容器も綺麗にしておく。
大きなビニール袋でもよさそうですが、破れてゴマがこぼれるし、静電気でゴマやゴミが貼り付いたりするのでいまひとつです。
(2)
ゴマは下の方から熟してきます。
上の方のサヤは全然青いのに、下には開いてしまっているサヤがあったりします。
穂全体を刈り取るにはまだ早そうな場合は、開いてしまったサヤから個別に下から収穫して行きます。
そして、下の方、ではなく「厳密に」下のサヤから取っていく方がいいです。
片手で中心の軸をしっかり支えて揺れないようにし、もう片方の指先でサヤをぐっと持ち、サヤの上下の向きを変えないように(サヤの上を常に上に向けたまま)、軸から引きはがすように取ります。
無造作にぽきっと折るようにするとサヤの先端が下を向き、その際にゴマがこぼれてしまいす。
軸が揺れると、他のサヤからゴマがこぼれます。
引きはがす際に、軸の皮が少し剥けます。もし上のサヤから取ってしまうと、この皮が下のサヤにあたって揺れ、下のサヤのゴマがこぼれることになります。なので厳密に下のサヤからがいいかと。
(3)
先端まで黄ばんできて、軸ごと収穫してよい頃合いになれば、軸ごと切り取る。
この際も、片手でしっかり支え、揺らさないように切る。カマよりもハサミがいいように思います。
切り取った軸は、揺らさないように持ち、上向きのまま、細長い容器にそっと入れる。
容器から飛び出るようなら、容器の中でもう一度軸を切って容器に収める。
20年位前、試しに育ててみた母は、「もう二度とゴマなんて育てない!」と言っていました(最近ほとぼりが冷めたようですが)。
ラフに収穫しようとすると、こぼれたり土やゴミが混ざったりしてものすごく大変だと、私も昨年実感しました。
ですが、コツをおさえて収穫すると、そこいらがこぼれたゴマで真っ白になるようなこともなく、かなりのゴマを回収することが出来ます。
チマチマした細かい収穫ではありますが、作業内容としては軽作業といえます。
慣れれば結構素早く出来るはずなので、落ち着いて作業すれば大丈夫(と自分を励ます)。
つみ取り方は、少量栽培のウチならこんなものかな、と思いますが、収穫のタイミングがまだよく分かりません。
さや全体が黄ばんで、一番下が微かに口が開いたらかな? と思ってはいますが、口があいた状態で雨にあうと、サヤ内で発芽してしまったりもするようです。
サヤにカメムシがたかっているのかな?とはじこうとしたら、何と発芽した小さな葉っぱでびっくりしました。
(ゴマは発芽力が高いのだとか。)
サヤがまだ青いうちに収穫してもいいのかな。
あまり青いと未熟、ということはないのだろうか。
■■参考情報
(1)喜界島でのゴマの生産風景
日本で使用されるゴマは99.9%(16万トン)が輸入で、残りの国産ゴマ(200トン)のほとんどは鹿児島県喜界島産。
日本一の生産地ということは、調整作業もかなり機械化されて・・・と思いきや、大半が手作業っぽい感じです。
(2)ゴマ栽培
(3)ゴマのお店和田萬のHP
ゴマ栽培方法
「作業全般で大切な事は、面倒くさがらずに根気よく頑張るという事になります。」ですって。
本当にその通り。
ゴマ選別用ふるいの販売と、調整方法
(4)2013年のゴマ収穫と選別の様子 (当ブログ)
写真多数で選別の様子を紹介しています。
昨年は土を混ぜてしまったため大変でした。