先日、かなり親しい友人が、テレビを見るのは、民放番組ばかりで、NHKは詰まらないので殆ど見ないと言っていたのだが、これは、テレビは、殆どNHK,それも、BS番組ばかりを見ている私には、非常に奇異な感じであった。
BS番組も、主体は、BSプレミアムの、俗に言う教養番組と言われている類のものだが、録画することも多い。
テレビ番組表は、NHKステラのBS番組とWOWWOWの番組表くらいしか注意して見ないが、それも、実際には、放映時間だけ時間を潰すことになるので、そんなに沢山は見られずに、録画してもDVDだけがどんどん溜まって行くことになる。
ニュースにしても、NHK総合のメインの番組は見ようとはしているが、時間が合わないと見ずに過ごすことが多く、民放のニュース番組は、特別な場合は別だが、コマーシャルが煩わしいので、殆ど見なくなってしまった。
ニュースで必ず見るのは、朝のBS1のワールドWAVEで、一応、これだけは録画していて、見られなかった時には、追っかけて見ることにしている。
NHKも相当力を入れていて、キャスターも有能な人たちが当たっているので、新聞や他のメディアでは、接し得ないような生々しい激動するアップツーデイトな世界情勢を実感できて非常に参考になる。
夜10時以降の番組も出来れば見たいと思っているのだが、時間がない。
私は、アメリカとヨーロッパで生活したことがあるので、アメリカでは、ウォルター・クロンカイトやダン・ラザーのNBCニュースなどの3大ネットワークとCNN、ヨーロッパではBBCが主だったが、相対的には、NHKのニュースよりは、かなり程度が高かったように思っている。
内容にもよるのだが、少なくとも、盆や正月の大移動の時に、新幹線や飛行機に乗る子供にインタビューして愚にもつかない紋切り型の返事を収録して放映するようなことは絶対にないし、火事や交通事故やDBなど日常的な出来事や大衆迎合型のニュースをこれ程までに力を入れて放映することもないし、もう少し、世界の出来事や人類にとって大切なことに注意を払って番組を組んでいたように思う。
大宅壮一が、某テレビ番組を、「一億総白痴化」と言ったのは有名な話だが、この程度のニュース番組ばかりを流して居れば、日本人の国際感覚は世界水準以下となり、朝から晩まで、タレントと称する多くの人たちがわいがや騒いでいるバラエティ番組などは、見る人が居るからペイするのかも知れないが、日本人の文化程度と知的水準の将来が思いやられると言うものであろう。
大阪は、お笑いの方が根付いていると言って、交響楽団や文楽への補助金をぶった切る橋下さんが正しいのか、世界無形文化遺産である文楽維持のためにはもっと公共予算を増やすべしと言う私が正しいのかは知らないが、テレビの「一億総白痴化」効果のお蔭で、どんどん、日本人が営々と築きあげて来た古い価値ある文化や伝統が、消えつつあったり劣化しつつあると言う嘆きの声が、あっちこっちで上がっていることは事実のようである。
先日も、映画もテレビドラマも、時代劇がどんどん下火になって行くので、時代劇を作り出す人々や技術などが消えて行って風前の灯だと、テレビで報じていたが、あの行燈の灯をワンカット撮影するだけでも、セットの作成準備から大変なプロの人たちの技術や業の蓄積有ってのことで、映画が消えれば、その技術も消えてしまうのである。
話が脇道にそれてしまったのだが、テレビで何を見て楽しもうとも、人好き好きであるから、自分の勝手なので、それ以上、知人とは、テレビの話は止めてしまった。
もう少し、どこが民放の良さなのか聞いておくべきだったと思ったのだが、この頃は、もう、人生も最終ラウンドに近づいて来ると時間が惜しくなってくるので、テレビを見るのも、それ相応の心構えが必要なのである。
(追記)口絵写真は、オランダからの輸入であろう、園芸店で球根の入ったボックスを買って来て、窓辺に置いていたら咲いたアマリリスである。キューケンホフ公園では、チューリップが消えた5月に、沢山のアマリリスが展示される。大味だが、華やかである。
BS番組も、主体は、BSプレミアムの、俗に言う教養番組と言われている類のものだが、録画することも多い。
テレビ番組表は、NHKステラのBS番組とWOWWOWの番組表くらいしか注意して見ないが、それも、実際には、放映時間だけ時間を潰すことになるので、そんなに沢山は見られずに、録画してもDVDだけがどんどん溜まって行くことになる。
ニュースにしても、NHK総合のメインの番組は見ようとはしているが、時間が合わないと見ずに過ごすことが多く、民放のニュース番組は、特別な場合は別だが、コマーシャルが煩わしいので、殆ど見なくなってしまった。
ニュースで必ず見るのは、朝のBS1のワールドWAVEで、一応、これだけは録画していて、見られなかった時には、追っかけて見ることにしている。
NHKも相当力を入れていて、キャスターも有能な人たちが当たっているので、新聞や他のメディアでは、接し得ないような生々しい激動するアップツーデイトな世界情勢を実感できて非常に参考になる。
夜10時以降の番組も出来れば見たいと思っているのだが、時間がない。
私は、アメリカとヨーロッパで生活したことがあるので、アメリカでは、ウォルター・クロンカイトやダン・ラザーのNBCニュースなどの3大ネットワークとCNN、ヨーロッパではBBCが主だったが、相対的には、NHKのニュースよりは、かなり程度が高かったように思っている。
内容にもよるのだが、少なくとも、盆や正月の大移動の時に、新幹線や飛行機に乗る子供にインタビューして愚にもつかない紋切り型の返事を収録して放映するようなことは絶対にないし、火事や交通事故やDBなど日常的な出来事や大衆迎合型のニュースをこれ程までに力を入れて放映することもないし、もう少し、世界の出来事や人類にとって大切なことに注意を払って番組を組んでいたように思う。
大宅壮一が、某テレビ番組を、「一億総白痴化」と言ったのは有名な話だが、この程度のニュース番組ばかりを流して居れば、日本人の国際感覚は世界水準以下となり、朝から晩まで、タレントと称する多くの人たちがわいがや騒いでいるバラエティ番組などは、見る人が居るからペイするのかも知れないが、日本人の文化程度と知的水準の将来が思いやられると言うものであろう。
大阪は、お笑いの方が根付いていると言って、交響楽団や文楽への補助金をぶった切る橋下さんが正しいのか、世界無形文化遺産である文楽維持のためにはもっと公共予算を増やすべしと言う私が正しいのかは知らないが、テレビの「一億総白痴化」効果のお蔭で、どんどん、日本人が営々と築きあげて来た古い価値ある文化や伝統が、消えつつあったり劣化しつつあると言う嘆きの声が、あっちこっちで上がっていることは事実のようである。
先日も、映画もテレビドラマも、時代劇がどんどん下火になって行くので、時代劇を作り出す人々や技術などが消えて行って風前の灯だと、テレビで報じていたが、あの行燈の灯をワンカット撮影するだけでも、セットの作成準備から大変なプロの人たちの技術や業の蓄積有ってのことで、映画が消えれば、その技術も消えてしまうのである。
話が脇道にそれてしまったのだが、テレビで何を見て楽しもうとも、人好き好きであるから、自分の勝手なので、それ以上、知人とは、テレビの話は止めてしまった。
もう少し、どこが民放の良さなのか聞いておくべきだったと思ったのだが、この頃は、もう、人生も最終ラウンドに近づいて来ると時間が惜しくなってくるので、テレビを見るのも、それ相応の心構えが必要なのである。
(追記)口絵写真は、オランダからの輸入であろう、園芸店で球根の入ったボックスを買って来て、窓辺に置いていたら咲いたアマリリスである。キューケンホフ公園では、チューリップが消えた5月に、沢山のアマリリスが展示される。大味だが、華やかである。