電車には、女性専用車両(俗に言うレディースカー)があり、優先席(俗に言うシルバーシート)がある。
女性専用車両は、時間制限があり、国土交通省は、「男性のお客様のご理解とご協力の下に成り立っているものであって、強制的に乗車を禁ずる法的根拠もなく、男性のお客様を排除するためのものではありません」としているようだが、いずれにしろ、特別な隔離車両なので、女性以外は、中々、入り難い。
一方、シルバーシートだが、当初は、年寄りや体の不自由な人対象だったが、利用対象を高齢者や身体障害者以外にも怪我人、妊婦、乳幼児連れなど一時的に何らかのハンディキャップを持つ人にも拡大したために、最近では、優先席と言う呼称になっているのだが、各車両の一部が割り当てられているだけなので、明確な表示がしてあるにも拘わらず、有名無実で、目的通りに使用されている例がない。
本当に、電鉄会社やJRが、優先席を維持しようと思うのなら、24時間設定の優先席車両を設置すべきだと思っている。
この口絵写真は、ある日の休日の総武線電車の優先席の風景だが、ハイティーンの女の子たちが優先席を占領して弁当を食べている。
年寄りが、途中で乗車してきたが、ずっとそのまま座り続けて、横浜で下りたのだけれど、彼女たちには、全く、優先席に座っているのだと言う認識はなかった。
分かっておれば、注意すれば良いではないかと言われそうだが、その前の日に、京成電車の優先席で、若者と一寸したトラブルが起きたので、お互いに気まずくなるのを避けて、この日は、私自身は黙っていた。
京成電車でのことだが、偶々混んでいて、その日は、私自身(年寄りだと思っていたし、遠距離だったので)、普段と違って優先席に座っていた。
少し空いていたので、お年寄りが乗って来たので、空間を開けようとして横に詰めたら、隣の青年が、足で抵抗して踏ん張って動かなかったので、「ここは優先席だろう。お年寄りが座ろうとしているのだから、少しぐらい譲っても良いだろう。」と声を出した。
気まずい思いでそのまま車中で時間を過ごし、二人とも押上で下りたのだが、プラットホームに降りると、凄い形相で私を睨みつけて、一触即発の雰囲気となったのだが、こんな場合の処理の難しさが身に染みたのである。
優先席に大股を開いて座っていても悪いと言う認識のない若者に、注意でもしようものなら、必ず頭に来て切れてしまって、悪くすれば血の雨が降る。どうすれば良いのであろうか。
他の路線の状況は、あまり知らないのだが、東京のメトロであろうと都営地下鉄であろうと、東京近辺のJRなどでは、優先席に、若い男女や壮年の男女が普通に座っていて、妊婦が来ようと年寄りが来ようと、平気で優先席を占めて、譲る気配など殆どないのが現状である。
優先席の場所を求めて、乗ってきた年寄りが、じっと空くのを待って、手すりに縋り付いているのに、席を譲る人はいないし、多少後ろめたい気持ちの人は狸根入りをしている。
妊婦だった娘や知人のお子さんの話でも、通勤の満員電車で、苦しくて優先席の前に立っても席を譲られたことは、全くと言うほどなかったと聞いているのだが、日本人のモラルの低下、礼節を思う気持ちのダウンは、危険な状態にまで陥ってしまったのではないかと思っている。
いずれにしろ、今の日本人のモラルなり公徳心が現状のままであれば、格好の良いお題目でなくて、本当に優先席を維持したいのであれば、優先席専用車両を設置する以外にないと思っている。
今の優先席スペースをトータルすれば、1両分くらいには十分になると思うし、いずれにしても、反対する人はいくらでもいるであろうが、その方が有効であろうと思う。
女性専用車両は、時間制限があり、国土交通省は、「男性のお客様のご理解とご協力の下に成り立っているものであって、強制的に乗車を禁ずる法的根拠もなく、男性のお客様を排除するためのものではありません」としているようだが、いずれにしろ、特別な隔離車両なので、女性以外は、中々、入り難い。
一方、シルバーシートだが、当初は、年寄りや体の不自由な人対象だったが、利用対象を高齢者や身体障害者以外にも怪我人、妊婦、乳幼児連れなど一時的に何らかのハンディキャップを持つ人にも拡大したために、最近では、優先席と言う呼称になっているのだが、各車両の一部が割り当てられているだけなので、明確な表示がしてあるにも拘わらず、有名無実で、目的通りに使用されている例がない。
本当に、電鉄会社やJRが、優先席を維持しようと思うのなら、24時間設定の優先席車両を設置すべきだと思っている。
この口絵写真は、ある日の休日の総武線電車の優先席の風景だが、ハイティーンの女の子たちが優先席を占領して弁当を食べている。
年寄りが、途中で乗車してきたが、ずっとそのまま座り続けて、横浜で下りたのだけれど、彼女たちには、全く、優先席に座っているのだと言う認識はなかった。
分かっておれば、注意すれば良いではないかと言われそうだが、その前の日に、京成電車の優先席で、若者と一寸したトラブルが起きたので、お互いに気まずくなるのを避けて、この日は、私自身は黙っていた。
京成電車でのことだが、偶々混んでいて、その日は、私自身(年寄りだと思っていたし、遠距離だったので)、普段と違って優先席に座っていた。
少し空いていたので、お年寄りが乗って来たので、空間を開けようとして横に詰めたら、隣の青年が、足で抵抗して踏ん張って動かなかったので、「ここは優先席だろう。お年寄りが座ろうとしているのだから、少しぐらい譲っても良いだろう。」と声を出した。
気まずい思いでそのまま車中で時間を過ごし、二人とも押上で下りたのだが、プラットホームに降りると、凄い形相で私を睨みつけて、一触即発の雰囲気となったのだが、こんな場合の処理の難しさが身に染みたのである。
優先席に大股を開いて座っていても悪いと言う認識のない若者に、注意でもしようものなら、必ず頭に来て切れてしまって、悪くすれば血の雨が降る。どうすれば良いのであろうか。
他の路線の状況は、あまり知らないのだが、東京のメトロであろうと都営地下鉄であろうと、東京近辺のJRなどでは、優先席に、若い男女や壮年の男女が普通に座っていて、妊婦が来ようと年寄りが来ようと、平気で優先席を占めて、譲る気配など殆どないのが現状である。
優先席の場所を求めて、乗ってきた年寄りが、じっと空くのを待って、手すりに縋り付いているのに、席を譲る人はいないし、多少後ろめたい気持ちの人は狸根入りをしている。
妊婦だった娘や知人のお子さんの話でも、通勤の満員電車で、苦しくて優先席の前に立っても席を譲られたことは、全くと言うほどなかったと聞いているのだが、日本人のモラルの低下、礼節を思う気持ちのダウンは、危険な状態にまで陥ってしまったのではないかと思っている。
いずれにしろ、今の日本人のモラルなり公徳心が現状のままであれば、格好の良いお題目でなくて、本当に優先席を維持したいのであれば、優先席専用車両を設置する以外にないと思っている。
今の優先席スペースをトータルすれば、1両分くらいには十分になると思うし、いずれにしても、反対する人はいくらでもいるであろうが、その方が有効であろうと思う。
