今日は、京成バラ園での最後のバラセミナーだったので、久しぶりに出かけた。
【京成のバラ品種紹介】と言うタイトルで、ローマ国際コンクールで金賞を受賞したバラ「快挙」をはじめ、「杏奈」、「結愛」、「薫乃」などを育種した武内俊介氏が、育種家の視点から、京成品種を語ると言うことであったが、京成バラ園入社の頃作出された「うらら」の思い出から語り始めた。
ブリーダーとしての興味深い話もあったが、時間の半分は、刃物が好きだと言うことで、ご自身の剪定バサミ遍歴から始めて、剪定バサミの選び方から研ぎ方など多岐に渡った話が面白かった。
私が使っている握り手が紅白になっている岡恒の剪定鋏が、唯一の支給品で、その後は自分持ちの剪定ばさみを遣うのだと言うことであるが、やはり、武士の刀と同じで、良いものが欲しくなると言うことである。
ガーデンセンターなどで売っているのでは、岡恒の製品は一番上等な方であり、私など、苅込バサミや植木ばさみなども岡恒で、十分満足していて不足はないのだが、プロともなると、もう少し、上等なものを遣っているらしく、阿武隈川製品を紹介していていた。
丁度、店内に刃物屋さんが出店していて、阿武隈川の商品を広げていたが、1万円を越えるものもあって、切れ味も良いのだろうが、こうなると、一寸した芸術品である。
しかし、いくら高くても、エルメスなどではなければ、日本刀の流れを汲む匠の剪定挟でも、イングリッシュローズやフレンチローズの6号鉢植え苗の2~3本分の価格であって、考えてみれば、薔薇の方がはるかに高価だと言うことであろうか。
ところで、竹内氏は、毎日、剪定バサミを研いでいるようで、持ってきた4丁とも、刃先は、ピカピカに光っていて美しい。
色々、剪定バサミについての失敗談なども語っていたが、私など、使った後、汚れを取る程度で、自分で研いだことさえなく、半年毎にやって来るシルバーの研ぎ師に研いで貰うくらいなので、平生は、刃に錆が浮いていたり黒ずんでいたりしていて、筈かしい限りである。
前回など、太い鉄線を切ろうとして刃こぼれを起こして、研ぎ直して貰ったのであるから、素人ガーデナー失格でもある。
しかし、それでも切れ味は良いし、庭植え鉢植え合わせても30本くらいのバラの剪定には、何の不自由もなく、重宝している。
と言いながらも、本格的にバラ栽培をするつもりなら、やはり、心構えが大切であるので、弘法ではないから筆を選ぼうと、インターネットを叩いて、越後三条の「秀久」のグッドデザイン賞を取ったJAPANブランドの特別上等な剪定挟にオーダーを入れたのだが、このあたりは、調子者である所以かも知れないと思っている。
猛烈サラリーマンだった頃には、例えば、手帳や筆記具などに拘っていたのだが、沢山の趣味があって、ガーデニングは、その内の一つにしか過ぎないので、あまり、ハサミに拘る必要もなかろうと、慰めてはいるが、次からは、剪定バサミを大切に扱おうと思っている。
竹内氏の話では、中輪系で花数の多いフロリバンダの育種に力を入れていて、香りを加えたいと言うことであった。
私は、少し前から、イングリッシュローズから、バラ栽培を再び始めたのだが、その後のフレンチローズも含めて、オールドローズ系の中輪のバラが大半で、普通のバラも、フロリバンダが多い。
30年くらい前に、庭一杯にバラを植えていた頃には、殆ど、大輪のHTだったのだが、何故か、趣向が変わってしまって、最近では、イングリッシュローズやフレンチローズの何とも言えない優雅な雰囲気が好きになって、それに、こじんまりとした株姿で楽しめるのが良いと思うようになった。
ところで、ショッキング・ピンクの美しい花姿に感激して衝動買いした「うらら」だったが、昨年、肥料過多で枯らせてしまったし、今日、話にも出たので、買って帰ることにした。
それに、イングリッシュローズは、ツルバラ仕立てにしたフォールスタッフも枯れてしまったので、同じ、深紅のウイリアム・シェークスピア2000と、一寸雰囲気の変わった白バラと言うことで、最近作出のウンダミアを、一鉢ずつ買って帰った。
今、店頭に出ているのは、大半が、最近、6号鉢に植えつけた鉢バラなのだが、昨年植えつけた鉢バラを剪定し直した鉢も中には混じっていて、私は、うららは、その方がしっかりしていたので古株を買って、帰ってから、直に、9号鉢に植え替えた。
今年は、大分、新しい鉢バラが増えたので、春の開花が楽しみである。
一輪一輪、必死になって咲く花の美しさに感動しながら、涼風に吹かれて、はるか昔に思いを馳せて、ダージリンやブルーマウンテンを楽しむ憩いのひと時が、非常に貴重だと思えるようになって来たのも、歳の所為かも知れないと思うようになっている。
やっと、庭のクロッカスが、咲き始めた。
それに、鹿児島紅梅がほころび始め、乙女椿が咲きだしてきた。
もう、春はそこまで近づいている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/eb/a128afd0709cbad4914b50beedc37549.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f3/051d4b049b388d4a7d59b8a22fd4791d.jpg)
【京成のバラ品種紹介】と言うタイトルで、ローマ国際コンクールで金賞を受賞したバラ「快挙」をはじめ、「杏奈」、「結愛」、「薫乃」などを育種した武内俊介氏が、育種家の視点から、京成品種を語ると言うことであったが、京成バラ園入社の頃作出された「うらら」の思い出から語り始めた。
ブリーダーとしての興味深い話もあったが、時間の半分は、刃物が好きだと言うことで、ご自身の剪定バサミ遍歴から始めて、剪定バサミの選び方から研ぎ方など多岐に渡った話が面白かった。
私が使っている握り手が紅白になっている岡恒の剪定鋏が、唯一の支給品で、その後は自分持ちの剪定ばさみを遣うのだと言うことであるが、やはり、武士の刀と同じで、良いものが欲しくなると言うことである。
ガーデンセンターなどで売っているのでは、岡恒の製品は一番上等な方であり、私など、苅込バサミや植木ばさみなども岡恒で、十分満足していて不足はないのだが、プロともなると、もう少し、上等なものを遣っているらしく、阿武隈川製品を紹介していていた。
丁度、店内に刃物屋さんが出店していて、阿武隈川の商品を広げていたが、1万円を越えるものもあって、切れ味も良いのだろうが、こうなると、一寸した芸術品である。
しかし、いくら高くても、エルメスなどではなければ、日本刀の流れを汲む匠の剪定挟でも、イングリッシュローズやフレンチローズの6号鉢植え苗の2~3本分の価格であって、考えてみれば、薔薇の方がはるかに高価だと言うことであろうか。
ところで、竹内氏は、毎日、剪定バサミを研いでいるようで、持ってきた4丁とも、刃先は、ピカピカに光っていて美しい。
色々、剪定バサミについての失敗談なども語っていたが、私など、使った後、汚れを取る程度で、自分で研いだことさえなく、半年毎にやって来るシルバーの研ぎ師に研いで貰うくらいなので、平生は、刃に錆が浮いていたり黒ずんでいたりしていて、筈かしい限りである。
前回など、太い鉄線を切ろうとして刃こぼれを起こして、研ぎ直して貰ったのであるから、素人ガーデナー失格でもある。
しかし、それでも切れ味は良いし、庭植え鉢植え合わせても30本くらいのバラの剪定には、何の不自由もなく、重宝している。
と言いながらも、本格的にバラ栽培をするつもりなら、やはり、心構えが大切であるので、弘法ではないから筆を選ぼうと、インターネットを叩いて、越後三条の「秀久」のグッドデザイン賞を取ったJAPANブランドの特別上等な剪定挟にオーダーを入れたのだが、このあたりは、調子者である所以かも知れないと思っている。
猛烈サラリーマンだった頃には、例えば、手帳や筆記具などに拘っていたのだが、沢山の趣味があって、ガーデニングは、その内の一つにしか過ぎないので、あまり、ハサミに拘る必要もなかろうと、慰めてはいるが、次からは、剪定バサミを大切に扱おうと思っている。
竹内氏の話では、中輪系で花数の多いフロリバンダの育種に力を入れていて、香りを加えたいと言うことであった。
私は、少し前から、イングリッシュローズから、バラ栽培を再び始めたのだが、その後のフレンチローズも含めて、オールドローズ系の中輪のバラが大半で、普通のバラも、フロリバンダが多い。
30年くらい前に、庭一杯にバラを植えていた頃には、殆ど、大輪のHTだったのだが、何故か、趣向が変わってしまって、最近では、イングリッシュローズやフレンチローズの何とも言えない優雅な雰囲気が好きになって、それに、こじんまりとした株姿で楽しめるのが良いと思うようになった。
ところで、ショッキング・ピンクの美しい花姿に感激して衝動買いした「うらら」だったが、昨年、肥料過多で枯らせてしまったし、今日、話にも出たので、買って帰ることにした。
それに、イングリッシュローズは、ツルバラ仕立てにしたフォールスタッフも枯れてしまったので、同じ、深紅のウイリアム・シェークスピア2000と、一寸雰囲気の変わった白バラと言うことで、最近作出のウンダミアを、一鉢ずつ買って帰った。
今、店頭に出ているのは、大半が、最近、6号鉢に植えつけた鉢バラなのだが、昨年植えつけた鉢バラを剪定し直した鉢も中には混じっていて、私は、うららは、その方がしっかりしていたので古株を買って、帰ってから、直に、9号鉢に植え替えた。
今年は、大分、新しい鉢バラが増えたので、春の開花が楽しみである。
一輪一輪、必死になって咲く花の美しさに感動しながら、涼風に吹かれて、はるか昔に思いを馳せて、ダージリンやブルーマウンテンを楽しむ憩いのひと時が、非常に貴重だと思えるようになって来たのも、歳の所為かも知れないと思うようになっている。
やっと、庭のクロッカスが、咲き始めた。
それに、鹿児島紅梅がほころび始め、乙女椿が咲きだしてきた。
もう、春はそこまで近づいている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/eb/a128afd0709cbad4914b50beedc37549.jpg)
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