熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

フラワーセンター大船植物園・・・桜が美しい(2)

2017年04月14日 | 鎌倉・湘南日記
   このフラワーセンターの桜は、やはり、植物園なので、バリエーションがあることが嬉しい。
   野生本来の桜と言うよりも、園芸種として開発された桜が多い所為か、とにかく、美しい。
   一本一本桜の種類が違うので、特に、5分咲きくらいで、花弁がすべて新鮮な状態で鑑賞すると、創造主のなせる業と言うべきか、本当に美しいことが良く分かる。
   今回は、さくら園の東半分の桜と、築山の正面に植わっている静桜について、書いてみたい。
   
   
   
   
   

   まず、目に付くのは、まだ、小木ながら、豪華な花姿で存在感を示すのが、王昭君。
   前漢の元帝の時代、絶世の美女ながら、絵師に賄賂を贈らなかったために醜く描かれて、匈奴の呼韓邪単于の妃として送られた悲劇の女性で、杜甫や李白の詩にも、能「昭君」でも、登場する。
   
   
   
   
   
   
   
   

   この王昭君に並んで、「楊貴妃」が、植わっていて、これは、はるかに小木で、胴吹き芽に一輪だけ咲いていて、その根元に名札がついていて、写真にし難く、とにかく、二枚写真に撮った。
   この一輪を見ただけでも、かなり、豪華な桜であることが分かる。
   最近、杜甫と李白の本を読んで、多少、詩心を学んだつもりなので、牡丹を思わせるイメージを桜にも感じたのであろう。
   
   

   次は、「妹背」。
   ピンクの清楚な感じの花である。
   
   
   

   白い桜の「大提灯」。
   
   
   

   繊細な感じのピンクの「手弱女」。
   しとやかなやさしい女性を言うようで、益荒男との対称言葉だと言う。
   しかし、浮かれ女。あそびめ。と言う意味もあると言うから、中々、意味深な味のある女性のようで、よく見ると、妖艶な蠱惑的な雰囲気もある桜である。
   
   
   
   
   白い鮮やかな「白妙」。
   白い桜でも、蕾は、ほんのりとピンクで優しい。
   
   
   
   

   一番華やかに咲いている感じが、「関ヶ谷」。
   
   
   
   
   
   
   一回りした時には、一応、桜の名前を意識していたが、二回目に回った時には、雰囲気を味わいたくて、シャッターを切った。
   無意識なので、これが、私自身の気持ちなのかもしれない。

   まず、空をバックにしたショット。
   日本きっての桜守佐野藤右衛門は、桜は、下から見上げるものだと言っていた。
   
   
   
   

   接写や胴吹き芽。
   望遠ズーム18-200を絞り開放で、露出を調整するくらいで、何の造作もせずにシャッターを切り続けているので、良い写真が撮れるはずがないのだが、とにかく、下手な鉄砲数打ちゃ当たるの姿勢である。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   入園門から、築山を臨むと、今、シャクナゲが満開で、極彩色の風景が展望できるのだが、その陰にひっそりと咲いている白い花が、小輪で清楚な「朝桜」。
   花が小さいので、ユキヤナギのような雰囲気さえする。
   
   
   
   

   私は、花見客で賑わう雰囲気が嫌いなので、静かにひっそりと咲いている桜を求めて、学生時代に、京都や奈良を歩いたのだが、今でも、それと裏腹なのか、ソメイヨシノとは違った桜を見たいと言う気持ちが強い。
   佐倉城址公園の桜も、すこし、遅れて八重桜が咲くころに良く行った。
   このフラワーセンターも桜の名所ではなさそうで、観光客は少ないのだが、これだけ、綺麗な桜を鑑賞しない手はないと思っている。
コメント
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