熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鎌倉便り・・・鎌倉山のさくら道を歩く

2017年04月10日 | 鎌倉・湘南日記
   何時もバスで素通りして、鎌倉山の桜を見たつもりでいたのだが、今日は、鎌倉山のバスストップから、鎌倉山のさくら道を歩いた。
   実際には、常盤口まで下りずに、途中の若松で引き返したのだが、この道は、さくら道ではあるのだが、鎌倉山経由で大船や江の島と鎌倉駅を結んでいる路線バスが走っていて、かなり、ビジーな自動車道であり、両側には、住宅が並んでいるので、桜並木が、ずっと、続いていると言うわけではではない。
   
   
   

   さて、鎌倉山の桜だが、仮名手本忠臣蔵の四段目の「花籠の段」で、扇が谷にある塩冶判官の上屋敷で、蟄居している判官に顔世御前が夫の心を慰めようと、八重桜を籠に生け、判官へ献上しようとするのだが、その桜が、この鎌倉山の桜なのである。

   さくら道の桜は、街道に沿って植えられているのだが、途中に、民家があったりマンションがあったり、見晴らし台があったり、気の利いたコーヒーショップや店舗があったりで、さくらは、その合間を縫って咲き乱れている。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   私は、さくらの幹から、直接芽吹いて咲くさくらの風情が好きで、一寸した雰囲気を楽しんでいる。
   
   
   
   
   
   このさくら道には、いくらか、椿が植わっていて、夫々、庭木ではないので、相当大きくなっていて、単調な花色のさくらとのコントラストが面白い。
   大概、ヤブツバキか乙女椿である。
   
   
   
   
   
   
   

   このさくら道を歩いていて、気づくのは、路傍の花木や野の花や、民家やショップや畑などから、顔を覗かせている花が、結構、楽しませてくれることである。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   さくら道の途中に、見晴台があり、この鞍部から、南の方は、海岸線の方を見下ろせ、北の方は、立ち木が混んではいるが、木の間から横浜の方が少し見えてくる。
   少し離れたところからは、江の島の展望灯台が見え、富士山が微かに見えていた。
   この鎌倉山の住宅地には、富士と江の島が展望できる建物があって、両方見える家は資産価値が高いのだと言う。
   
   
   
   
   
   
   
   

   ところで、少し、歩き疲れたので、小休止したくて、若松から引き返す途中で、喫茶店へ入ろうと思った。
   丁度、山小屋風のショップで、コーヒーショップではないのに、コーヒー始めましたと言う手書きの張り紙がしてあったので、面白いと思って入ってみた。
   チャーミングな女性が、今ドリップで煎れますから少し待ってくださいと言うことだが、別に、急ぐわけでもなく、店の中を見ていた。
   店の名は、AROUND <アラウンド>で、ブランド名が、The Landscapersと言うことで、サボテン科と言うのか多肉植物と言うのか、根のない様々な珍しい植物が、所狭しと並んでいて、マグカップもあれば、古木のオーナメントもあれば、装身具もあれば、とにかく、面白いものが並んだ雑貨ショップと言う雰囲気である。
   社長が、プロのLandscaperだと言うことで、近くに工房があると言う。
   変わっているのは、商品のタグから、店のポスターや飾り付けなども、一切、英語で、私も英米生活が長いので分かっているつもりだが、驚くほど日本離れしたバタ臭い店だが、全く、日本人の日本の店だと言う。
   この店は、最近まで、「葉山ボンジュール」で、創業100年の伝統を誇る人気ベーカリーだったようで、観光案内にも書いてある。
   パンを買うつもりで入ってきた親子連れが、失望して帰って行った。
   店の窓から、さくら道のさくらが綺麗に見える。
   
   
   
   
   
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする