「私たちは世界一になる!」・・・夢は大きすぎるくらいがちょうど良い!

辰巳ジャンプ、昨日の練習試合を始める前に、チームの目標をあらためて考え直しました。そこで子どもたちの中から出てきたのが、「私たちは世界一になる!」という言葉でした。

実際には小学生の世界大会などありませんから試合の結果で世界一になることはできません。普通なら「それはできないことだよ」と目標修正するところでしょう。しかし、これほど大きな目標が子どもたちの中から出てきたことに、非常に重要な意味があると私は思うのです。絶対に否定したくありません。

「世界一」
という言葉には、耳にしただけで心を揺さぶられる響きがあります。「世界一になる」と思うだけで、自分自身をどこまでも高めていこうとするモチベーションが生まれます。どんなに努力しても、どんなに頑張っても、まだまだ足りない。果ての果てまでとことん努力し続けないといけない。小さなことでは決してくじけない、もっともっと大きな自分を創るんだという、とんでもない意欲につながる。追いかけても追いかけてもまだまだ夢が尽きることがない。夢が尽きなければ、いつでも、いつまででも力を出し続けられる。そんな大きなパワーを生み出す泉になる目標です。

辰巳ジャンプの子どもたちは、マインドマップを使って「世界一になるとはどんなことなのか?」という宿題を考えてきてください。これから毎回の練習や試合で「世界一とはなんなのか」を考え続けながら頑張っていきましょう。


時を同じくして、TBS日曜ドラマで「南極大陸」がスタートしました。
戦後日本が世界一に向けて立ち上がるきっかけになった南極越冬隊の夢をドラマ化したものです。
木村拓哉さん演じる主人公の倉持岳志がスピーチした言葉を紹介します。

「今ぼくは、南極に行ける喜びでいっぱいです。でもそれ以上に、これだけたくさんの方々から、応援していただけていることが、言葉に表せなくらい、嬉しく思っています。この南極観測は、単なる学術調査ではないと思っています。その証拠に、この宗谷には、たくさんの宝物が積まれています。それは皆さんの、日本人の誇りです。そして日本の未来を担う、子どもたちの夢です。ぼくは、この1年間、たくさんの方々に助けられ、支えられて、今ここに立たせてもらっています。本当に感謝しつくせないほどの、皆さんの思いを、ぼくたちは必ず、南極の地へと持っていきます。そして、まだ見ぬ大陸に、日本の旗を立ててきます。」

日本人の思いを受け止めて、日本の未来のために、困難な、苦しい旅に出た人たちがいた。
敗戦国日本を夢で変えていこうとする人たちがたくさんいた。

辰巳ジャンプのこれからの厳しい1年間を前にして、学ぶ点のたくさんあるドラマがスタートしたことも不思議な時の一致です。

倉持岳志のスピーチを辰巳ジャンプ風に変えれば、こうなるでしょうか。

「今、わたしたちは、全国大会に行ける喜びでいっぱいです。でもそれ以上に、これだけたくさんの方々から、応援していただけていることが、言葉に表せなくらい、嬉しく思っています。この大会は、単なるバレーボールの大会ではないと思っています。その証拠に、辰巳ジャンプには、たくさんの宝物があります。それは辰巳ジャンプは世界一のチームだという誇りです。そして辰巳ジャンプを応援してくださっているすべての皆さんの夢です。わたしたちは、この1年間、たくさんの方々に助けられ、支えられて、今大会にいどんでいます。本当に感謝しつくせないほどの、皆さんの思いを、わたしたちは必ず、試合で出していきます。そして、辰巳ジャンプは世界一すごいという感動の旗を、見る人全員の心の中に立てていきます。」


さあ、けっこう重要な文章を書きましたよ。辰巳ジャンプの子どもたちはしっかり読んで、自分なりの考えを耕してくださいね。
主人公は君たちですからねっ


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