辰巳ジャンプは大海原へ船出する!

画像に紹介した額縁は私の宝物です。

私が教員生活をスタートしたのは「肢体不自由児養護学校」の高等部でした。障害児教育の知識がまったくなかった私が、意味があったのでしょう、最重度の障害をもって生まれてきた子どもたちの学校に赴任したのです。

新人1年目は高等部3年生の担任。先輩の先生方に温かく育てていただき、1年目でいきなり卒業生を送り出すことができました。卒業式には学年担任全員で、サザンオールスターズの「希望の轍」を生演奏しながら送り出しました。一生涯忘れられない私の財産です。

教員2年目から4年目までの3年間は、高等部1~3年まで、3年間同じ学年を担当しました。なんと教員3年目からは、24才という若輩にもかかわらず学年主任を任され、実力のなさをカバーするために、脇目もふらずに頑張っていました。

その時に担当したN君から卒業記念にいただいたのが画像の額縁です。N君は「進行性筋ジストロフィー」という先天的な病気。高1で私が担当する頃には、全身が動かせなくなっていました。高3の時には、一時、呼吸まで停止状態になり、ICUに緊急入院。私もまずはなんとか卒業式までは生きていられるようにと祈りに祈り、毎日病院に通うという日々を送りました。彼は奇跡的に回復し、ご家族の献身的な介護に見守られながら、25才まで寿命を伸ばしました。

このN君をはじめ、私が担当した4人の子どもたちにために、毎週、「井上学習グループ通信」を発行して、ご家族の方々に励ましの情報を送っていたつもりです。その題名が「帆船・光丸」でした。「光」の字は私の名前から取り、井上グループはみんなで帆船に乗って、希望に向かって航海しているような気持ちで頑張りましょうという意味づけをしていました。

その「帆船」に込めた思いをくんでいただき、N君の卒業式を無事に迎えられたということで、ご家族から私に「帆船の額縁」をプレゼントしていただいたのです。



さて、話は変わります。

私が監督をする辰巳ジャンプバレーボールクラブ。今日もまた体験入部の子が参加してくれました。もし入部してくれたら、5年生はとうとう10人になります。大変ありがたいことです。チームの練習は、2012年シーズンに向けて、どんどん厳しくなっているにもかかわらず、入部希望の子が絶えないということ。実は1つの学年で10人の部員数というのは、辰巳ジャンプの歴史上初めてのことなのです。

その上、保護者の皆様の協力体制も過去最強です。本当にありがとうございます。



参考までに、これまでの各代の部員数(卒業時)を記録しておきますと、

(1期)7名
(2期)1名
(3期)4名
(4期)5名
(5期)0名
(6期)女子7名、男子5名
(7期)4名
(8期)0名
(9期)5名
(10期)0名
(11期)1名
(12期)男子1名(今年度)
(13期)10名(現5年生)


現5年生の大半が、昨年の12月入部です。もうすぐ入部1年になります。いよいよ大海原に「大帆船」を旅立たせる時が来ました。

辰巳ジャンプの私たちには夢があります!
『世界一のチーム』になることです。

「希望」という名の大きなマストを広げ、「忍耐力」という強い船体を走らせ、「夢」という名の羅針盤をたよりに、辰巳ジャンプ史上最高の歴史を作るべく、進んでいきましょう!


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