地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新ジャカルタ炎鉄録 (11) JR103高運@高架線

2010-09-10 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 本日はイスラーム暦における断食明け (正確には毎年月の満ち欠け具合を観測して決まるようです)。インドネシアでも凄まじい帰省ラッシュやバーゲンセール、それに一族大宴会 (但し酒抜き) などハイテンションな状態が現出しているようです。まぁ私はラマダーン=断食月に堂々と昼メシを食べられないのが悲しくて、ラマダーン入り直前にインドネシアを脱出したヘタレ人間ではありますが (^^;)、来年は個人的に長い休みを取りやすい8月がほとんどまるまるラマダーンになってしまいますので、さてどうしたものでしょう (汗)。
 というわけでジャカルタ撮り鉄記録の続き、今回はJR103系! ジャカルタで活躍するJR103系は、たまに4連にバラされてタンゲラン線の急行やブカシ~タンジュンプリオク間のエコノミーAC運用に入ることもあるそうですが、通常は昨年夏訪問時と同様に
(1) 高運編成……タナ・アバン~マンガライ~デポック間の機織り運用
 +早朝のジャカルタ・コタ行き。日中デポック入庫。
(2) 低運編成……朝夕のデポックorボジョン急行運用。日中ブキット・ドゥリ入庫。
として走っているようです。しかし、私の訪問時はとかく運用の傾向がつかめず……撮影初日の朝は早起きのうえ気合い一発、朝5時台の103系エコノミーACでゴンダンディアからジャカルタ・コタまで向かい、さらに折り返してどこかの撮影地まで向かいがてら103系を楽しもうと思ったものの、やって来たのは東葉高速……。いや、別に良いのですが、やはり103系と東葉高速では全然テンションが違うのも確かであり……(苦笑)。



 ところが、その後マンガライ駅にて撮影に勤しんでいたところ、重大な (?) 発見をしてしまいました。何と……上記 (1) の運用を東葉高速1000系に乗っ取られた103系高運編成が、その代わりに終日ジャカルタ・コタとボゴールの間を往復するエコノミーAC運用に入っている……\(^O^)/ 
 そこで、この千載一遇の運用をどう楽しむべきかを考えたのですが、一つのプランはこのエコノミーACに乗ってボゴールへの過激な山登りを楽しむというもの。通常103系はボジョン・グデ~ボゴール間には入線しないという印象が強いため、この機会は貴重なはず……。しかし、ボゴール行のエコノミーACは結構混むのが相場でありまして、余り走行音を楽しめないという懸念が拭えません。そこで浮かんだもう一つの案が、ジャカルタ市街を南北に貫く中央線の高架を白昼堂々と行く高運編成の姿を激写すること♪ そもそも高運編成といえば、オフィスビルが林立する山手&京浜東北の高架複々線を10両編成で行き交うシーンがお似合いだったはず。しかしジャカルタでは上記の通り、ジャカルタ・コタ~マンガライ間の高架線に入線するのは、まだ暗い早朝の1往復のみ……。というわけで、日中のド順光が降り注ぐビル街の中を行く高運編成を記録出来れば、これはこれで通勤型電車の王者・103系の究極の晴れ姿に違いない!と思いまして、初日の昼間にボゴール駅構内で美味いミー・アヤムをすすった後、都営6000系の急行「パクアン」でガンビールへ。途中、103系のボゴール行とすれ違ってしまったのは残念でしたが、究極のシーンのためには我慢我慢……(^^;
 そしてガンビールにて、他の電車や客車列車を撮影しながら待つことしばし……。超絶スコールをもたらす真っ暗な雲が次第に南から迫って来る一方、手前バックに広がる官庁街のビルは超順光な光線にキラキラと輝き、「よしっ!最高にドラマチックなお膳立ては揃った!今こそCome on!103系!」と念じたところ、ついにやって来ました!! しかも幕はカタカナで「デポック・ラマ」!! \(^O^)/ とにかく連写!連写で最高のカットを手にした私は、内心でガッツポーズしながら「うむ……運用変更も悪くないよのぅ。やっぱり103系はそもそも大都会のド真ん中が似合う電車なのだなぁ……」とつぶやいたのでした (笑)。
 ちなみに2カット目は、同じく撮影初日の午前中にKucing kampung様お薦めのスポットで撮影したものでして、これはこれで超ガッツポーズものでしたが、後で1枚目のガンビールでのカットが決まり過ぎてしまったため、ナンバー2のカットに格下げとなってしまいました (^^;;