地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

近江鉄道800系・秋晴れに映える稲穂色

2010-09-24 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 一昨日の夜は、いつもお世話になっております「あまのじゃく」様及び「きえふにいさん」様とともに新宿歌舞伎町でミニオフ会を開催しまして、フツーの居酒屋であるにもかかわらず給仕をするカワイイおねいさんの格好がかなりキワドいことに目を白黒させながらも (^^;)、会話の内容はバリバリに濃いぃ「鉄」な話題オンリー (笑) というひとときを過ごさせて頂きました。私自身は先約で既に相当飲んでいたため、今ひとつパワー不足で失礼しましたが、どうも大変お世話になりました!
 そこで、居酒屋から最も近い距離にあるのが西武新宿駅であること、及びお二人がバリバリの西武101系党でおられることにちなみまして、先日の京都出張ついで鉄活動の記録の中から西武がらみのカットを……。久しぶりに訪れた近江鉄道でサクッと撮影した主力・800系でございます……。いや~、抜けるような青空の下、顔や裾まわりは改変が加えられながらも401系そのものな姿で活躍する光景には、何とも言えずまったりとした雰囲気を感じます (*^^*)。台車は空気バネのFS-372であるにもかかわらず結構揺れること、そしてMT46に中低音を混ぜたようなHS-836モーターのサウンドがデンジャラスに響きまくることも、たとえカルダン駆動であっても「ガチャコン」なのだなぁ……と思わせるのに十分です(^^;



 さて今回の近江鉄道訪問は、今回のテーマである保存鉄道めぐりの一環として近江鉄道ミュージアムを久しぶりに参観したついでということで (近江鉄道ミュージアムの話題は後日改めて)、彦根駅構内での光線状態が一時的に宜しくなくなる昼過ぎに彦根~多賀大社前間を往復しただけというものでしたが、前回訪問から約2年半のあいだに結構いろいろ様子が変わっており、若干浦島太郎気分に……(^^;)。最大の変化は、スクリーン駅の開設に伴う多賀線の本数増・彦根直通2連メイン化と、その裏返しとして八日市方面から来た電車のうち一部が高宮止まりとなったことでしょうか。そして個人的には……彦根周辺でいつでも気軽に釣掛220に乗れなくなったのは痛い……です (-_-;)。やはり小粒でピリリと辛い轟音王・220形の圧倒的な魅力の前には、いくら好ましいサウンドを奏でる800系といえども太刀打ちは出来ないと思われるわけでして……。
 もうひとつの大きな変化は、キャラクターとのタイアップが増えたことでしょうか。まぁ私はこっち系にはとことん疎い人間ですので詳しいことは分かりませんが、まず「ひこにゃん」人気に便乗した二番・三番煎じキャラ (^^;) がラッピングされた編成は、うーん、どうなんでしょ (ま、何事も○トーカよりはましか……)。しかしそれ以上に驚かされるのは、某人気漫画・アニメ番組の舞台として豊郷町の由緒ある保存校舎のデザインが活かされた結果、いわば「聖地巡礼」に向かうアニヲタの皆様が近江鉄道にも殺到しているという現状です。とくに、高宮駅の2・3番ホームに乗り換えのアニヲタの皆様がめっちゃ多数!という光景は、「ここは本当に高宮なのだろうか・・・」とびっくり仰天ものでございました。まぁ私自身がヲタな人種ですし、イベントがらみで地元民よりも「鉄」の方が圧倒的多数という列車を何度も利用したものですので、このような現象に遭遇すること自体はとくに不思議ではないのですが、やはりローカル線の車内で「鉄」とは雰囲気が異なる一団が圧倒的多数を占め、彼らに取り巻かれた状態になりますと、自分がとんでもなく場違いな存在のように思わされて「乗ってはいけないのではなかろうか……」と不安になるわけです、はい (^^;)。まぁ土日限定560円のフリー切符や記念入場券の売り上げが急増しているようですから、ポップカルチャーによる町興しでローカル線も潤うのであれば、それはそれで大変結構な話なのではないかと思っております。