地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

転換期の千代田線6000系 (1) 4次車

2010-09-17 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 インドネシアに渡った東京メトロ7000系4編成が去る8月19日以後順調に営業運転入りし、ジャカルタの利用客やファンから好評を博してようですが、最近KCJ (ジャボデタベック通勤鉄道) 公式HPにて、7000・05系に続く東京メトロからの追加輸入分として6000系2編成の搬入・整備に関する競争入札の公告が現れました。いっぽう、千代田線用の新型車16000系が下松から相次いで甲種輸送されているとか (東武51061F以降と同様、腰痛製造器ではない椅子であることを激しく希望・・・)。かくして、長年鉄壁の安定政権ぶりを誇ってきた千代田線6000系にもついに大きな変化のときが迫って来たようです……。



 個人的に営団→メトロ6000系といえば、狭い窓や暗い車内、プゥィィィ~ンと独特の音を発する電機子チョッパ、それにキノコ形貫通路など、いろいろと濃いぃ要素が満載の車両に思え、乗ること自体は長年来割と好きだったのですが、顔が他の車両と比べて余りにも斬新すぎることから写欲は湧かず……(^^;)。しかし、ここに来てインドネシア譲渡が決まると、俄然個人的注目度は赤丸急上昇! (笑) これからジャカルタで濃いぃ風景の中を走ることが決まった以上、その日本での活躍も記録しておかなければ……というわけです。そして、このマスクそのものも今や「懐かしい未来」という雰囲気すら漂うように思われますので……。
 そこで、とりあえず特に注目してみたのが、半蔵門線8000系の影響を受けて大窓で登場した4次車のうち、VVVF化改造を受けず登場時の姿と下回りを保って走り続けて来た編成です。4次車はかつて、窓がデカいくせに暗い車内(とくに汚れた感じに見えるベージュ色の化粧板)であるという中途半端さがどうしても好きになれず、かつては6000系の中でもこれが来ると「ちっ」という感じでハズレ扱いだったのですが (^^;)、今や「もしかするとこれがインドネシアに行くかも」と思っただけでワクワクします (何という日和見……笑)。幕を保っているのも撮る側としてはウレシイですし (^O^)。
 もっとも、インドネシアに行くのは90年代にGTOチョッパに改造された1・2次車であるのかも知れず (そうであれば恐らく05系と性能的に近いですし)、電機子チョッパのままで走る4次車は廃車解体となるのでしょうか? いや、7000系の同世代編成が既にインドネシアに渡っていますので、4次車の譲渡も有り得なくもないのでしょう (文系人間につきメカニックな話はよく分かりません。悪しからず・・・)。まぁいずれにせよ、何らかの動きが直近に迫った編成であると言えそうです……。