地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

転換期の千代田線6000系 (2) 1・2次車

2010-09-29 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 千代田線6000系は約40年にわたる活躍、そして様々な改造を経て、きわめて多種多様な形態を持つに至っていますので、その全容を撮り鉄の一個人に過ぎない私が把握することはおよそ手に余ることですが、まぁ一言で申し上げますと……一番のお気に入りは1次車のうち田の字窓を維持した編成ですね~。いやその……今やあの極めて狭苦しい印象を与える田の字窓が何とも言えず野暮ったく (^^;)、今でも洗練された印象の6000系にちょっとしたカオスさを添えているように思えますので……。しかも田の字窓で残る1次車は、6108Fを除いてチョッパ制御であり (但しGTOチョッパに換装済みのはず)、曰く言い難く絶妙な作動音にうっとりします (笑)。
 ともあれ、もしインドネシアがオリジナルの電機子チョッパ車ではなくGTOチョッパ車を欲しているとしたら、ひょっとしてこの編成もインドネシアに向かうのかも知れない……と思うにつけ、思わずシャッターを押す指にも力が入ります (笑)。そして、実際にこんな田の字窓車がエコノミーACとして走ることになれば楽しそうだなぁ、とワクワクするのですが (窓の投石被害時にも田の字窓車は損害が少ないでしょう)、すっかり東急8000系列やメトロ7000系などの一枚窓車に慣れつつあるジャカルタの電車利用客から見れば、メトロ5000系よりも狭い窓に「正面の印象とは裏腹過ぎ」と眼が白黒することになるのでしょうか?



 いっぽうこちらは、VVVF化と一段窓化改造を受けた2次車。とりあえず16000系の新造予定数は16編成ということで、その数は現有のチョッパ制御編成の数と一致しますので、VVVF化された編成は1・2次車であっても一律に延命することになると思われますが、製造から約40年を経て、しかも窓は改造されたと言っても相変わらず狭い車両が、今後も引き続き「走るんです」やA-trainに取り巻かれながらも力走することになるのはなかなか痛快なことであります。頑張れ、オッサン世代の星!という存在になって行くのでしょうか (笑)。
 しかし……もしチョッパ編成が全廃だとしますと、ひょっとして6次車の6133・34F、そして7次車の6135Fも行く行くは廃車になるのでしょうか……(@o@)。これらの編成は私の学生時代には登場ホヤホヤの最新編成で(年齢バレバレ ^^;)、緑をアクセントとした美しい車内デザインは本当に目が覚める心地すらし、私などは内心「グリーン車」と呼んで、通学時にやって来れば飛び上がるほど喜んでいたほどですので (^^;;)、このまま更新工事を受けずに廃車だなんてイヤ過ぎます……。せめて新造時からGTOチョッパを搭載して登場した6135Fだけでも延命してくれればと思うのですが (千代田線は慢性的な車両不足のようですので)、その場合インドネシアでは2014年度以降電車の輸入を禁止する方針であるらしいため、ジャカルタに行く可能性はなくなるのでしょう。
 話が1・2次車からだいぶ逸れてしまいましたが (^^;)、今後は特にインドネシア輸出の具体的動きに注目して行きたいものです。そして、ジャカルタ到着後の新カラーがどうなるのか、都営6000系と「6000」がダブることをどう処理するのか (単純に「Hibah[贈り物]6000」と「TM6000」と呼んで区別するだけで改番しなかったりして ^^;;)、非常に気になります……(そう思うのはジャカルタ・フリークな「鉄」だけかも知れませんが ^^;)。