地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

嵯峨野観光鉄道用DE10・梅小路での麗姿

2010-09-23 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 嵯峨野観光鉄道は今年運行開始20周年を迎え、春からさまざまなHMをDE10に取り付けて運行されていますが、如何せん線路と周囲の斜面・民家との位置関係ゆえに、記念HMがあってもなくても嵯峨野塗装DE10のド順光撮影は難しいのが実情です (アングルにこだわらず、観光客の記念撮影程度のカットでよければ、顔に申し訳程度に光が当たっているところを撮れるのでしょうけど……あと、夏至前後の遅い時間に保津峡で山の陰がかからずに撮影可能なのでしょうか? ^^;)。嵯峨野塗装のDE10は個人的に結構好きですので、嵐山界隈でDE10を撮影するたびに、そのことが唯一最大の遺憾でありまして、「あー、心ゆくまでこのDE10をド順光で撮れないものか」と何度思ったことでしょうか。ふだん梅小路に常駐する予備機も、所詮は蒸気機関車館の展示車両ではありませんので、一般車両の留置スペースに置かれており、撮るとしたら逆光……。



 しかし、このたびの梅小路訪問では、ななな何と!嵯峨野塗装のDE10 1156が転車台南側のベストスポットに展示されており、まずは山陰線の車内からそれを見下ろして「うををっ!マジかよ!♪」と心躍りまくり (笑)。山陰線某駅にて、京都市内複線化完成後はじめての撮り鉄をしばし楽しんだのち、丹波口から梅小路まで歩く間も、実は心の底での一番の楽しみは1080号機ではなくDE10になっていたりしたのでした (^^;)。そしていざ入場! 1080号機は昼頃に最もベストな光線になりそうな位置に展示されていたのに対し、DE10 1156は開館直後にまさにド順光!という位置での展示でしたので、爽やかな青空をバックに佇む姿はこの上もなく素晴らしく、無我夢中で撮りまくったカットも1080<DE10という結果に……(笑)。
 う~む、HMこそありませんが、むしろ嵯峨野塗装機のまっさらな姿を最高の条件で撮影・鑑賞できたということで、このうえもなく夢見心地なひとときとなりました……(*^^*)。これもひょっとすると、嵯峨野観光鉄道20周年を記念して梅小路がこっそり (?) 放った隠れ企画の一つだったりするのでしょうか?! あるいは、普段からたまに何気なくDE10をこんな感じで展示する機会があり、単に私がこれまで当たらなかっただけかも知れませんが……(^^;)。