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私が住む神奈川県央エリアは、まぁ有り体に言ってただの田舎だと思うのですが、下手に東京・横浜への交通の便が良いため、昔ながらの農村的景観と高度成長期以来の住宅街が複雑に入り乱れており、ちょっとしたカオスの観を呈しています。しかも相模原台地が複数の川によって削られて起伏がそれなりにきつく (小田急江ノ島線は台地上の一番美味しい場所を選んで真っ直ぐな線路を通していますので、ある意味でまやかしではあります。爆)、たとえ駅に近くとも高齢者が出かけるのに難儀な環境であると思われる場所が少なくありません。加えて、高度成長期に一気に人口が増えた結果、最近は住民の高齢化が一気に進み、交通弱者の足を確保する必要性は高まる一方。
そこで、神奈川県央でも特に人口が多い大和市では2002年からコミュニティバスを運行し (神奈中に委託。大和営業所持ち)、細く複雑な田舎道や住宅街が入り組んだ一帯を縫うようにして走る「南部ルート」は、大和駅を出発してから戻って来るまで80分程度を要するちょっとした長距離路線、いや、距離は稼いでいないので長時間ノロノロ路線となっています。そういえばこのバスの愛称は「のろっと」で、路線の性格にピタッと符合しているのがいとをかし (^^;)。
そんな大和市コミュニティバス南部ルート、登場当時「へぇ~、そんなマニアックなバスが出来たのか」ということで試乗したものですが、ところどころに現れる狭隘区間にハラハラ♪ その後はしばらくご無沙汰でしたが、ここに来て個人的に「狭隘区間撮りバス」が盛り上がっており (^^;)、しかも先日はいつもお世話になっております「ぱれっと」様からさらにいろいろと関西の濃いぃバス路線を伝授して頂きまして (楽しいひとときをありがとうございました!)、「各地の路線を巡礼するのもワクワクするけど先ずは地元も忘れずに……」と思ったことから、近くの模型屋に出かけるついでに気になるスポットでカメラを構えてみました。
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まず、王者・押熊ほどのド迫力は望むべくもありませんが、小型コミュニティバスでもかなりヒヤッとさせられる狭隘区間としましては、大和市の最南端、新幹線をくぐって藤沢市境にほど近いところにある蓮慶寺の門前が面白いですね~。クネクネと見通しが悪く、うっかりするとミラーを破損しそうな狭隘路が数10m続きますが、意外と運転士氏はノリノリでスピードを出して、注意喚起のミュージックホーンとともに突っ込んで行きます (1枚目の画像)。車幅も全長も短いコミュニティバスならではの小回りの良さ……といえばその通りかも知れませんが、撮っていると「よくもまぁ右胴をこすらないものだ……」ということで、画像を眺め返す私がとにかく冷や汗タラタラです (笑)。
蓮慶寺前に次ぐ狭隘区間としては、大和駅を出発したバスが真っ直ぐ南下して引地台公園に立ち寄ったのち、桜ヶ丘駅へ向かう近道として住宅街の狭い道に突っ込む数10mが面白いかも知れません (2枚目)。道幅はミラーがこすらない程度に十分確保され、実際バスも結構なスピードを出しますが、やはり乗る分には狭さが恐怖感をかき立てて「やべぇ!」と叫びそうになったのも事実です (^^;)。なお、看板にもあります通り一方通行ですので、南部ルート循環を終えて大和駅前に戻るバスが引地台公園に寄る際には、別の遠回りな大通りを走ります。
このほか、かつて高座渋谷駅前商店街はとにかく狭くゴチャゴチャとした空間でして、コミュニティバスが買い物客を蹴散らしながら猥雑な空間を抜けるシーンはなかなか乗りごたえがありました (笑)。しかし、今や高座渋谷駅界隈はすっかり土地区画整理&再開発が進んでしまいましたので (寒川の倉見あたりに新幹線駅を作るのではなく高座渋谷に作れよ……と。^^;)、もっと早く撮りバスの道に目覚めなかったことを後悔しております (汗)。
ともあれ、このコミュニティバスは何処まで乗っても100円とお手頃ですので、小田急・相鉄を楽しまれるついでの余興としてオススメ……なわけはありません。何しろトロく、ほとんどの区間は狭隘とは言えませんので、余程ヒマな方のみどうぞ (笑)。大和駅からの往路を高座渋谷駅まで乗るのがちょうど良いかも。
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かつては米兵で賑わったと思われる米軍厚木基地東門門前町を走行中。
シャッター街ですらなくなりつつある「終わってる」ぶりもまた一興 (汗
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如何にも田舎ムードたっぷりな神社の前の三叉路をグイッと左折。
(割と狭めで、対向車があると少々難儀するところ)