ジャカルタの8500系はこれまで、KCJ (ジャボデタベック通勤電鉄) 所属の8613Fを除き、先頭車の女性専用車ラッピングの対象とはなっていなかったのですが、他の形式で女性専用車ラッピング車が増えて来たのと歩調を合わせるかのように、ここに来てKAI (インドネシア鉄道) 所属車でも、全般検査を受けた編成から桃色+紫のド派手ラッピングを施されつつあります (^_^;;)。リンク頂いている『JABODETABEK COMMUTERS NEWS』様によりますと、このたび約2ヶ月をかけて全般検査を行っていた8607Fが営業運転に復帰し、ピッカピカにド派手な姿で快走しているようですが、残念ながら私の訪問時にはまだデポックのクラの中で分解検査の真っ盛り (苦笑)。その代わり、KAI所属8500系ド派手ラッピングの第1号編成となった8610Fを激写しまくりました!
もともと個人的に、派手なラッピングというものは余り好きではありませんので、今回の訪問までは8610Fや8007・8039Fがド派手ラッピングつきとなったことを内心少々苦々しく思っていたのですが (汗)、果たして熱帯の灼熱の太陽によるマジックでしょうか、それとも断食に付き合っているうちに脳内が朦朧としたためでしょうか、ド派手ラッピングもあたかも車体にブーゲンビリアの花が咲き乱れて彩りを添えているかのような錯覚が (笑)。見方を変えれば、これはこれである意味メチャクチャ歌舞伎役者な雰囲気もしますし、どんなラッピングでもビシッとキメてしまうのが東急ステンレスカーの本領なのだということを認識させられます!
そしてこの8610F、いろいろと嬉しいアイテムが……祝・方向幕存続! 祝・投石避け黒枠化! 祝・正面車番復活!\(^O^)/
このうち方向幕につきましては、東急時代のものが完全に抜かれ、代わりに現地駅名が入っているという点につきましては、昨年までの奇想天外な行先と沿線風景の組み合わせがもう見られないと思うにつけ残念なものがありますが、いつかは完全に現地化して、現地地名を堂々と幕に掲げて快走するのも譲渡車らしい展開で歓迎すべきだと思っておりましたので、要はジャカルタ入りから数年を経てついに完全現地化したということなのでしょう! もっとも、終点到着ごとに御丁寧に回すということはなく、相変わらず「この行き先を掲げておけばどういうルートを走るか分かる」という程度の利用法でしかありません (^^;)。ブカシを表示していればブカシ線の機織り運用ですし、ジャカルタ・コタやボゴールを表示していれば中央~ボゴール線というように……。しかし2枚目のカットは、ジャカルタ・コタには入らず、ジャティヌガラから環状線をグルッと回ってマンガライに至りボゴールへと向かう列車ですので、まぁとにかく厳密な使われ方ではありません (笑)。そんなことにいちいち目くじらを立てていたらジャカルタでの撮り鉄は出来ません (^^;)。いっぽう、投石避け黒枠化は……まぁ銀枠でも良いのですが、8500系にはこちらの方が似合う気が何となく……(^^;)。そして正面車番復活につきましては、撮影のたびに「何Fだっけ?」とモニタ画像を拡大するのが面倒ですので、これはもう大歓迎♪
ちなみに2枚目の画像は、タナ・アバンとスディルマンで大量の帰宅客を詰め込んだボゴール行がマンガライへと進入するシーンの後追いです。ドアから思い切り人がはみ出しまくっていますが、まだまだ環状線からボゴール線へ直通する列車の本数が増え続ける通勤客数に追いつかない中、夕方のスディルマン駅 (今をときめくジャカルタ新都心の入口) に人が殺到することで発生するようです (汗)。この列車はまだマシですが、前の列車との間隔が開いてしまった別の列車ではもっと大変なことに……(滝汗)。そのシーンは改めてご紹介することにしましょう。