地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

近鉄創業100周年・12200系万歳!

2010-10-14 12:00:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 本日は鉄道の日ということで、たとえば『朝日新聞』Webサイトのトップには何気なくSL列車のイラストが。そこをクリックすると如何にもヲタなニュースへと進むことが出来るようになっていますが (笑)、客車の塗装が今ひとつ中国の紅皮車を思わせる雰囲気であるのは気になるところです (爆)。
 それはさておき、鉄道の日イヴに当たる昨日は京都に日帰りで出張したのですが、所用は夕方からの会議出席ということで、例によって昼間は鉄活動 (^^;)。今回は名古屋で新幹線を降りたのち、途中で撮り鉄しつつ近鉄経由で京都へ向かったのでした。まぁ要は、創業100周年を迎えたインターアーバンの王者・近鉄をじっくり楽しみ、かつ内心で言祝ぎつつ、しばし多忙疲れを癒そうという趣旨だったのですが (同時に別の狙いもあったのですが、目敏い方でしたら画像をご覧になってお見通しでしょうか ^^;)、その中でもやはり最も気合いが入ったのは……スナックカー12200系の撮影でしょうか。大阪・京都線など多くの区間では、余程日の長い季節でない限り前パン側は常に逆光となってしまいますが、名古屋線では場所を選べば前パンの雄姿をド順光で撮影出来るという美味しさがあります (*^_^*)。



 嗚呼……さまざまな車種が百花繚乱の感がある近鉄にあって、12200系はすっかり消え行く古参車という立場となってしまいましたが、その絶対的な安定感があるフォルムはまさに2200系の血脈を継ぎし者……。残存車の多くは下枠交叉型の小振りなパンタに交換されていますが、それでも4両4基のパンタを振りかざし、時速100km以上で突進する姿にはもうメロメロです……。勿論、ファインダーの中をあっという間に駆け抜けて行きますので、撮影時の緊張は半端なものではありませんが……(どう頑張っても完璧な位置で止めることは難しく、トリミングは必須 ^^;)。
 そんな12200系、もとの数が多いため、廃車が進んでいるとは言ってもまだまだ多数を目にすることが出来ますが、ACEやスズメバチAceとの混結が日常的に行われているため、迫って来る編成を確認しながら「あ~あ、折角のチャンスが……」と落胆する機会も確実に増えたように思われます。それでも粘りさえすれば、こんな感じでうまく撮影出来る機会もそれなりにありますので、撮るならば恐らく今が最後の美味しい頃合いなのかも知れません。
 もっとも、乗るのであれば12200系とACE・Aceでは比較にならないほど (?) 違いがあるのも事実。昨日は白子から大和八木乗換で京都まで特急で移動したのですが、白子から乗った名阪乙特急は12200+ACEの混結編成で、私が指定された号車はACE。そこで、伊勢中川の短絡線急カーブを走行中、前パンを振りかざした12200系を窓から眺めながら、「う~む贅沢な光景じゃ。でもやっぱりACEの椅子は座り心地が良いのぅ……♪」という矛盾した気分に浸ったのでした……(汗)。

東急恩田通信・デヤがウロウロ編

2010-10-13 00:00:00 | 事業用車両


 去る3連休は結局1カットも撮り鉄することなく、日・祝はひたすら仕事をしておりまして、仕事の山積ぶりにあたふたする今日この頃ですが、たまには僅かに浮いた時間を使ってシャッターを切るのも精神衛生上必要だろうということで、昨日は移動中に少々恩田に寄り道したのでした (^^;)。すると、恩田に来ているデヤのパンタが上がっており、「これはついに秩父7502Fをデヤサンドにして長津田に持って行く準備か?」……と思いまして、しばしワクワクしつつ入換シーンを撮影~。



 しかし……結局デヤは7502Fと連結することなく、入換終了で無情のパン下げ……。どうやら私が来る前に秩父7502Fをアントで入場線に移動させてしまい、私が目にしたのは (1) 空いた場所に入場ほやほや (?) の5119F・元町中華街方3両を入れ、(2) 奥の無架線地帯に渋谷方5両 (3+2両に分割) を入れる、という入換メニューだったのですが、その際にデヤが道を塞いで邪魔なためデヤを少々移動させ、一連の5119F入換終了後にもとの位置に戻した、というだけのものに過ぎなかったのでした……。緑帯を貼った後の7502F編成写真を撮影しそびれたばかりか、デヤサンドを組む過程で見られるデヤの切妻貫通顔披露シーンも目にすることが出来ず、つくづく自分は運が悪い人間だ……と鬱に (T_T)。もちろん、デヤがこうして動くシーンを久しぶりに撮影したこと自体はラッキーなことですので、贅沢過ぎるハズレくじ気分なのかも知れません (笑)。

鉄コレ近江51・琴電601を塗装変更する

2010-10-12 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 先月発売された鉄コレ第12弾は、地方私鉄小型車の王道という雰囲気が大いに魅力ですので、とりあえず塗装が粗い上田モハ4257をフリーランス化してみた旨を以前アップしましたが、余りのハマりぶりに「う~む、もういくつかの車両をフリーランスの顔触れに加えてみようか」と思い、模型屋の店頭で2回御神籤を引いてみたところ……出て来たのは近江モハ51と琴電601でした。ぬぬぅ……これでは両車とも単行運転が出来ないではありませんか (滝汗)。7割が単行車両という第12弾のラインナップにあって、3割しかない片運車を2回連続で引くとはどういうこっちゃ……(シークレットの銚子702にも未だ当たりませんし。-o-;)。これはもう、単行運転が基本の地方小私鉄ではなく、常時2連前後で運転されている世界をフリーランスで志向せよ、という天の声なのかも知れません。いやその……伊予・一畑・銚子のいずれかを引いて塗装変更したいなぁと思っていたのですが、やはりそういう場合は多少高くても開封売りに頼る方が良いのでしょうか。



 とまぁそんな感じで、開封した直後の私は軽~くヘナヘナとうろたえてしまったのですが、気を取り直して「この2両をフリーランス化するのが天命なのじゃ」とばかりにシコシコと塗り替えてみたところ、こんな感じの出来具合となりました。感想は……むほっ♪実車の塗装よりも全然カッコ良い!! (*^^*) 指を動かして小細工をした後の豹変ぶりに感動することも含めての御神籤なのかも知れない……ということが良く分かった次第です (笑)。
 琴電601の方は……「長尾線の利用客増加に伴い1300形が増備され (久里浜には未だに1000形が放置されているのを車内から目にしますので、いずれそうなると良いな……と ^^;)、余剰となった600形を譲り受けた」という設定。前面幕は切除してあります。それにしても、こんな雰囲気の車体と塗装の組み合わせ……京成や阪神の事業用車を思い出すのは私だけでしょうか (^^;
 いっぽう近江モハ51は、お目々をパッチリさせるべく、正面2枚窓のHゴム部分を黒から灰色9号に塗り直してみたのですが、これがドンピシャにハマりました♪ 
 当面第12弾のフリーランス編入はこの程度にして、今後しばらくは空いた時間をなるべく阪急2000・阪神3501・東急8500をいじる作業に充てたいものですが、いずれは伊予106or銚子801もフリーランスに編入したいなぁ、と (^^;

転換期の千代田線6000系 (3) ハイフン車

2010-10-11 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 雨が降りそぼった一昨日、中国鉄の宴に参加させて頂く前にまず日比谷のヲタ祭りに参戦したのですが、代々木上原で待っていたのはE233-2000のトップナンバー……。初めて乗りましたが、まんまOER4000ではないですか、こりゃ……。まだタマ数が少ないはずのこの車両に当たったのはこの日の不運の予兆だったのでしょうか、日比谷ではその後阪急阪神の鉄コレをゲットするまで3時間半も雨の中並びましたとさ……。まぁメトロ6000系が来ても同じ運命だったのかも知れませんが、事前の気合いの入り方が違います (苦笑)。
 というわけで、のっけから脱線で恐縮ですが、千代田線つながりでメトロ6000系を (^^;)。これまでメトロ6000系は本線10連の撮影成果をアップしてみましたが、メトロ6000系といえば、北綾瀬支線にて未だどっこい現役を続けている6000系ハイフン編成の存在も忘れるわけには行かないでしょう。この編成は周知の通り、さまざまな試作要素をてんこ盛りにして登場したのち各種試験を重ね、功成ってからはメトロ5000系と同じ抵抗制御に改造されて北綾瀬支線のヌシとなっています。



 したがって、ハイフン編成の下回りは実質的に5000系の延長線上にあり、とくに独自なものはないのかも知れませんが、やはり何と言っても車体は濃いぃ……。とくに、6000系の量産編成と比べて余りにも一目瞭然な点として、屋根形状の違いや低さ、貫通扉やアンチクライマーの形状、張り上げ屋根っぽい処理、そして座席仕切りや貫通路に見られるキノコ・デザインの違いなどが挙げられるでしょうか。
 もっとも、キノコ状貫通路は他の多くの編成と同じく埋められ、一般的な妻面と貫通路に改造されているなど、貴重な姿の一部が失われたことは否めません。それでも、斜め方向のラインを強調した座席仕切りの形状は現存し、未だに40年以上前の「未来的」かつ「ワルな (?)」デザイン感覚を伝えているような……(^_^)。
 非常に遺憾なのは、そんな6000系ハイフン編成を撮ろうと思っても、綾瀬検車区で撮影会などが行われない限り、キレイな編成写真をフツーに撮影できるスポットが存在しないこと……。超望遠レンズさえあれば、1枚目のような微妙過ぎるカットを撮影することも出来ますが、大胆にトリミングをしていることを申し添えます。そもそもピント合わせが地獄過ぎ……(滝汗)。
 ともあれ6000系ハイフン編成は今後、果たして05系の余剰車などによって置き換えられるのか、それとも営団・メトロ史上記念すべき車両としてこのまま事実上の動態保存が続くのか、秘かに注目すべき状況が続きそうですね……(まぁこの3両がインドネシアに行くことは考えられないのですが ^^; →引退後は多分保存?)。

中国国鉄と言えば絶対緑皮車!宣言 (?)

2010-10-10 00:36:00 | 中国の鉄道


 本日は中華民国99年の双十国慶節。「99=久久」に10が3つ並ぶということで、誠に目出度い日和ということになります。また、中国人初のノーベル平和賞受賞者が生まれたのも目出度い限り。というわけで、久しぶりに中国がらみの画像をアップしてみましょう(中華民国は今や台湾+αでしかなく、「台湾にある中華民国」と中国を一緒にするな!というお叱りを受けそうですが、そもそもアイデンティティが台湾人ではなく中国人である馬は「一つの中国」という虚構を前提に台湾を仕切ろうとしているのもまた現実。というわけで、こじつけさせて頂きます。^^;)
 いや、ここ4年来中国とはご無沙汰な私としましては、以上は新ネタがないことをぼかすための言い訳 (笑)。昨日は、リンク頂いております『中国鉄道倶楽部』の管理人・Borgen様の一時ご帰国にあたり都内某所にて開催された中国鉄宴に参加させて頂きまして、それを記念してのアップです。今回幹事を務められた、リンク頂いております『不思議な転轍機』管理人・はいらーある様からお誘いを頂いた当初、中国には4年来ご無沙汰で完全なネタ切れに陥っているため「さてどうしたものか」と思ったのですが、そういえば最近唯一の中国鉄活動として撫順模型シリーズを製作したことを思い出しまして、熱烈なコメントを下さったはいらーある様への御披露目を兼ねて久しぶりに中国鉄分を補給しようか……ということで参加させて頂いたところ、いやー中国・韓国・国内ネタであっという間に約4時間が過ぎてしまいました。Borgen・はいらーある様をはじめ、当日お越しの皆様、楽しいひとときを誠にありがとうございました! m(_ _)m



 周知の通り、最近の中国鉄道事情といえば、日本・ドイツの技術を金に物言わせて購入して「国産」を僭称するCRH「和諧号」や、猛烈な勢いで開業・延伸を続ける地下鉄の話題が目立つところですが (先月末には瀋陽と成都で地下鉄が営業開始。瀋陽は満洲国時代に大阪市営地下鉄の規格で作ろうとして以来、約70年越しですな……)、日本の最新鋭の車両とパッと見で余り変わらない雰囲気の車両を眺めていてもすぐに飽きが来るのは否めず、自ずと話題の中心は満鉄関連や社会主義計画経済臭・「社会主義の友好」臭がプンプン漂って来る車両に……(笑)。19系・24系客車ばかりを連ねた臨時列車の濃いぃ話題にのけぞったり、中国鉄道博物館で保存されている専運車(共産党の最高幹部用=事実上のお召し列車)の車内トイレが見学可能であったところウ○コをするヤツ続出で車内公開が中止になったという話題に「さすが中国の特色ある文明礼貌は違うぜ!」と唸ったり (滝汗)、まぁいろいろな話題がてんこ盛りでしたが、その中からほの見えて来たのは……やはり私を含めて皆さん、趣味として楽しむならダークグリーンの車両 (緑皮車)、及び白+オレンジ帯 (紅皮車。全車空調付き) でありながらも登場時はダークグリーンだった車両がベストだと思っておられるのだろうなぁ……ということ (乗るなら緑皮車は「忍」の一字で、時間と体力がなければなりませんが ^_^;)。またカマにつきましても、SLでなければ東風4型 (緑亀・赤亀) やND2・NY5など1980年代の輸入機に人気集中……。これらは既に消えたか、猛烈な勢いで減少を続けており、とりわけ北京~上海間で緑皮の伝統を守り続けた1461/1462レが最近紅皮化された際には中国国内の「鉄」が慌てふためいて追っかけ回したという経緯があるなど (これを最後に上海からは緑皮消滅とか・・・)、あれほど大量に走っていた緑皮車も今や地域によっては探さなければ巡り会えない状態となっているのが実情のようです。冷房の必要性が薄い東北・西北地方ではまだしばらく残ると思われますが……。
 うーむ、こんな感じで久しぶりに緑皮に乗りたいのぅ……という毒気に染まってしまったのですが、取りあえず行く機会もヒマもなさそうなのが実情です (苦笑)。
 ダークグリーンといえば、伝統的な緑皮車である22系 (リブつきのボロ) や25系 (2段窓の非冷房バージョン) はいずれ消えゆく運命にあると思いますが、いやいや青蔵線(青海チベット鉄道)直通用の25T客車はこの塗装で残るぞ、というご意見もありましょう。しかし……個人的にはこの路線が将来にわたって営業されることを望んでいませんので、何とも微妙なところです(→と言いつつ、機会があったため撮っているのですが ^^;)。

 それはさておき、今回SY1698様が持参された満鉄関連資料(国立国会図書館を渉猟されたもの)は最高に濃ゆ~い内容で、思わず鼻息が荒くなってしまうほどでしたが、その中に「大型石炭ホッパー単行電車」という驚異的なシロモノの写真があり、「これ作りてぇ……」と脳内物質分泌しまくり (→しかしマスクが異様なかたちですので、実車再現は諦め、雰囲気をあしらって楽しむつもり。ホッパー部分はKATO総本山あたりでアメ車を物色して……。最大の課題は、もし作ったとしても自走出来ないことでしょうか)。
 あと、はいらーある様によりますと、華中鉄道の客車にはスハ32系列の輸出モノのほか、オハ35系列の車体延長版もあるとのことで、よしっ!これならGM板キットで簡単に製作可だな……と (笑)。