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前回の京都出張からあっという間に時間が経ち、また来週は京都ですので、記憶が薄れる前に整理しておかないと……と焦燥感に襲われる今日この頃です (汗
さて、JRWはここに来て在来線特急へのテコ入れを強め、約1ヶ月後には「はまかぜ」のキハ181が置き換えられる予定ですが、結局これまで乗る機会がなかった列車に全廃間際に駆け込んでも、多分車内は同業者多数でシラケてしまうだろうと思いまして(特に、敢えて奮発してキロに乗り、「ガラ空きデラックス」さと轟音を同時にまったり楽しもうと思っても、その意図がハズレて車内を同業者がカメラ片手にウロウロしているとしたらイヤ過ぎます・・・)、とりあえず以前六甲道駅で撮影した程度で満足することに。その代わりに、やはり近い将来なくなることが分かっていても当面はほとんど注目されていない (?) お宝的存在として、山陰線京都口の485系改造183系特急を満喫してみることにしました。いやその……JRの特急型車両への興味はふだん余り強くない私ですが、113系撮影のついでに183系にもレンズを向けているうちに情が移りまして……(*^^*)。たとえ賑やかな屋上機器を失い、カフェオレに姿を変え、黄金時代と比べて身をやつそうとも、老骨鞭打って全力疾走する姿は涙ぐましいものがあります。
とりわけ個人的にハートを射貫かれたのは、全室グリーン&3列シートのクロ183・2700/2750番台の存在♪ 普通車の窓割りのまま、「はるか」と同じものと思われる超デラックスな椅子が余裕のシートピッチで配列されているさまは、京都駅の山陰線ホームで闇の中の金脈の如き光を放っているようにも思われます (ちょっと表現が違うか ^^;)。
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また、山陰線は複線化区間を除けば山深い隘路の連続でスピードがさほど出ませんので、100kmに満たない京都~福知山間を乗るだけでも所要時間は1時間20分程度。そういう条件はちょっとお試し気分でグリーン車の旅を楽しむのに最適であるようにも思われます。普通車指定席との差額はだいたい首都圏の普通列車グリーン車に乗る分の料金に均しい金額となり、それでいて「走るんですサロ」のチープな乗り心地とは比較にならない喜びが……♪
というわけで、グリーン特急券を購入のうえ、朝8時51分に京都を出発する「たんば1号」をワクワクしながら待っていたところ……やって来たのはクロ183-2751! 北近畿エリア183系クロの中でも唯一、489系から改造された車両です (確か)。恐らくかつては碓氷峠を越えて首都圏と北陸の間を往復していたと思われる車両が、いまこうして地域ローカル特急の中の華(=全室クロ)として最後のご奉公中……というストーリーがやけにジーンと迫って来ます (^^;)。そして……いざふっくらゆったりシートに腰を沈めて、う~ん満足♪ 乗客は他に、如何にも福知山まで出張に行くと思われる中小企業の社長っぽい紳士だけというのも最高♪
さて、福知山へ向けて発車した「たんば&まいづる1号」、当初は先行する235Mに頭を押さえられていたものの、嵯峨嵐山からは一気にスピードを上げてあっという間に保津峡通過! そして馬堀からは実りの秋とニュータウンが同居した盆地を快走! しかし……並河付近で踏切の非常ボタンが押されて緊急停車し7分停車……(T_T)。福知山から先の計画に致命的に響きかねないということで「終わったな……」という暗い気分に叩き落とされ、一時はクロの乗り心地を楽しむどころではなくなってしまいましたが、その後は単線区間に入るに及んで「たんば1号」を最優先で走らせる措置がとられたようで、遅れは5分程度まで縮小しました。2通り用意していた福知山からの計画のうち、一方は接続が間に合わずご破算となりましたが、もう一方は辛うじて大丈夫なことが分かりまずは一安心……(滝汗)。
それにしても園部から先の山越えは、関東人からみて西武秩父線をパワーアップさせたかの感がある風景が続き、本当に素晴らしいの一言。西日本の山の特徴は、連綿として非常に奥深いながらもそれほど標高がないため、森閑とした雰囲気と人間の活動が同居しうるところにあると思うのですが、まさにそのような美しい山里をデラックスなクロの車内から眺めると……まさにDiscover Japan!という気分に浸ることが出来ます (一体何時のキャッチフレーズやねん ^^;)。いやホント、外国をウロウロするにつけ、日本は本当に四季の微妙な移ろいに満ちた美しい国だと思います……。
とまぁそんなことをつらつらと思いながら、1時間20分のくつろぎの (?……いや遅延したのでハラハラもの) 旅を終えて福知山で下車。ドアが開いた後は猛ダッシュでしたので、クロの余韻を楽しむどころではありませんでしたが (汗)、再び福知山に戻ってきたところちょうど京都までもう1往復を終えたクロ183-2751がやって来まして、福知山城を入れてその雄姿を決めることが出来てガッツポーズ (1枚目。笑)。翌朝は、京都で「たんば&まいづる1号」に変わる「まいづる2号+たんば4号」を京都口で撮影したのですが (2枚目)、なかなかヘンテコ貫通路顔には当たりませんなぁ (^^;)。
こんな感じでいっそう思い出深くなった北近畿エリア183系、今後全廃が近づいてヲタ殺到となる前に、もう少々楽しんでおきたいものだ……と思っています。