この国で鉄ヲタをしていると、最高の格式を以て運転されるお召し列車、とりわけその核心にあたる御料車・特別車両の存在は、たとえその撮影のために凄まじいカメラの砲列に加わることはなくとも、やはりどうしても気になる存在だ……という方は多いことでしょう。そこで私の場合も、模型趣味を本格的に始めて以来はや5年、普段はボロい車両やヘロい車両を愛でつつも、影でこっそり客車の御料車編成・157系お召し編成・E655系は集めているほか、E655系に至っては「あまのじゃく」様から情報を頂いて、金沢八景からの出場シーンを追っかけたものです。
そんなE655系のN模型、KATOから一昨年の年末商戦の目玉として発売されたのは記憶に新しいところですが、恐らく許諾か何かの関係で、特別車両・E655-1が含まれない5両のみでの発売となったのは、何とも画竜点睛を欠く、もどかしい出来事でありました。それでもケースのウレタンにはもう1両入るスペースがある以上、将来何らかのかたちでE655-1が発売だろう……と信じて疑わなかったのです。
ところが、その機会がついにやって来た!と思ったら、何と……KATOが主な後援者となっている「鉄道模型コンテスト」会場 (@お台場) での限定販売で、しかも菊の紋章無き回送仕様とは……。個人的にお台場というところは、白頭山テレビ、もとい○ジテレビの妙チキリンな建物をはじめ、どうもあの雰囲気が好きではなく、以前訪れたのは数年前。会場となる東京ビッグサイトに至っては、行ったこともないというド田舎者ぶり (爆)。そこで、単にこれを買うためであれば「面倒臭いからまぁ良いか……。そのうち菊の紋章入りも市販されるのでは?」とスルーしようかと思っていたのですが、同じ日にJRE大井工場の公開で115系訓練車が並ぶとは何という偶然! 115系訓練車の御開帳を大井町まで見に行く以上、ついでにりんかい線に数年ぶりに乗り (汗)、東京ビッグサイト初訪問のお上りさん気分を味わいつつ買いに行けば良いのだ、と判断した次第です (爆)。
そんなこんなで、鉄道模型コンテストの入場料1000円を払い、その直後実に首尾良く待ち時間ゼロで無事E655-1をゲットォォ! (^O^) 初日の金曜日 (23日) は、かなり混沌とした購入戦線だったようで……御愁傷様です。
買ったブツを開封してみますと、あらら……いつもの単品用プラケースではなく、ウレタンケースに入ったE655-1が紙箱に入っているという超簡単包装……。これはやはり、当初6連で売るつもりが、大人の事情でやむを得ずE655-1のみ抜き、KATOの蔵に死蔵されていたのかも……(あくまで個人的想像で失礼 ^^;)。
一方の鉄道模型コンテストについては、当初「中学・高校生のジオラマコンテストか……。そもそも俺様はジオラマ製作派ではなく車両いじり派だし」ということで全く期待しておらず、1000円の入場料を少しでも稼いで場所代に充てるためにE655-1を発売して人集めをするのだろうか……とすら思っていたのですが、これは良い意味で裏切られました。いや~実に面白い! 中学・高校生らしい若気の至りや妄想力、いや柔軟で天衣無縫な想像力がジオラマに盛り込まれ、鉄道車両との意外な組み合わせが結構ワクワクものです♪ とりわけ女子校の出品は、ヤローには想像もつかないファンタジー感覚、または繊細な美意識が再現され、ヤローどもしっかりしろ!とすら思うものでした♪♪ 総じて、こういう妄想・空想・想像・思慕へのこだわりを、将来現実のモノづくりや趣味活動で思い切り開花させ、若いパワーで日本を大いに盛り上げてくれぃ!と、ヲッサンながらに思わず応援してしまいたくなる「何か」がありますので、来年もツボな車両が限定販売されるのであればついでに是非見物したいと思っております。
森林鉄道の雰囲気が絶妙に再現……!
どこをどう見ても流山駅。地元愛の炸裂……!
地元愛といえば、川越の「時の鐘」やぐらと武州ガスのタンクがGood!
ヨーロッパの併用軌道を貨物列車が走るって一体……(笑)。
ガンプラと金太郎の対決に思わず「ブッ」と吹きました (笑)。
これはある意味で現代アートの世界へ昇華していますな (爆)。
難破船が沈む海底を電車が走る……という、一本取られた!力作。
泰緬鉄道のアルヒル桟道橋も真っ青。華奢な木橋を行く……(汗)。
滝の裏を走るとは……何とも涼味満点ですなぁ~!
------------そしてここからは女子校出品!!
ジ○リアニメの世界観をそのまま鉄模ジオラマとしてしまうとは!
しかも水面を走る! 「水中を走る○ィリピン国鉄」も模型で再現可? (^^;
如何にも甘そうなお菓子天国を京葉205系が行く! 金平糖は本物! (^^;;
最優秀賞の相鉄沿線女子校作品! 城と桜咲く公園の雰囲気が見事!