~あらすじ~
若槻慎二は、生命保険会社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。
ある日、顧客の家に呼び出され、子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出し……。
第4回日本ホラー小説大賞受賞作。
~感想~
うわーつまんねー。
ホラー小説大賞と聞けば納得だが、このミス2位・文春4位と聞くとまったく納得できない。なんせミステリとして「すごい」要素が皆無なのだ。
いわゆるどんでん返しがただの一つもなく、物語に転換が起きるのも中盤で、以降はサイコホラーにシフトを移し、ラストにいたっては「俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ」と打ち切りマンガさながらな結末。
保険業界というなじみのない世界は興味深く、ホラーとしての雰囲気も抜群なのだが、いかんせんミステリとして弱すぎる――というかぜんぜんミステリじゃない。
こういうのがハードボイルドと肩を並べて「ミステリでござい」と行進して、周りの書店員様(笑)に「よっミステリ屋!」とはやし立てられても、「いやあなたホラーですから。ホラーとして傑作なんだからこっちに来ないでおとなしくしててください」と言いたくなってしまう。
いろいろくさしたがミステリじゃないことを念頭に置けば面白い作品だとは付け加えておこう。
09.2.28
評価:★★☆ 5
若槻慎二は、生命保険会社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。
ある日、顧客の家に呼び出され、子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出し……。
第4回日本ホラー小説大賞受賞作。
~感想~
うわーつまんねー。
ホラー小説大賞と聞けば納得だが、このミス2位・文春4位と聞くとまったく納得できない。なんせミステリとして「すごい」要素が皆無なのだ。
いわゆるどんでん返しがただの一つもなく、物語に転換が起きるのも中盤で、以降はサイコホラーにシフトを移し、ラストにいたっては「俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ」と打ち切りマンガさながらな結末。
保険業界というなじみのない世界は興味深く、ホラーとしての雰囲気も抜群なのだが、いかんせんミステリとして弱すぎる――というかぜんぜんミステリじゃない。
こういうのがハードボイルドと肩を並べて「ミステリでござい」と行進して、周りの書店員様(笑)に「よっミステリ屋!」とはやし立てられても、「いやあなたホラーですから。ホラーとして傑作なんだからこっちに来ないでおとなしくしててください」と言いたくなってしまう。
いろいろくさしたがミステリじゃないことを念頭に置けば面白い作品だとは付け加えておこう。
09.2.28
評価:★★☆ 5