~あらすじ~
田舎町を襲った激しい嵐の翌日、デヴィッドは湖の向こう岸に発生した異様に深い霧に懸念を抱きながらも息子とともにスーパーマーケットへ買い出しに出かけた。
その濃い霧はやがてマーケットに迫り、ついには町全体を飲み込むように覆っていく。
~感想~
こ れ は 酷 い。
といっても映画として酷いのではなく、結末が容赦なく酷すぎる。
「酷い」と書いて「むごい」と読むのが正しく、それまではいたってシンプルな、未知のモンスターに襲われるパニック・ムービーとして展開してきたストーリーが、ラスト5分で映画史に残るような最凶に後味の悪い結末を迎え、ダウナーな気分に陥ること請け合い。
なんでも原作とは全く違う結末だが、原作者のキングは「俺もこのラストにすればよかったぜ!」と残念がっていたそうな。
本当に恐ろしく、歴史上で無数の悲劇を生んできたのは、未知の暴力や暴走した宗教ではなく、判断力のないヒーローなのだなあ。
評価:★★★ 6