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映画感想―『ファイナルデスティネーション』

2010年05月15日 | 映画感想

~あらすじ~
自分が乗った飛行機が爆発する夢を見たアレックス。はたして夢の通り飛行機は爆発し乗客は全員死亡した。
それ以来、生き残った彼とクラスメイト6人の身に次々と理不尽な“死”が襲いかかる。


~感想~
「深夜に目が覚め、なんとなくテレビを点けたら最後まで観ちまったぜ」とうちの親父が興奮気味におすすめしてくれたこの映画、分類するならばホラーなのだが、何ホラーかと言われると実に説明しづらい作品である。
というのも、主人公たちが立ち向かうのは殺人鬼やモンスターではなく「運命」であり、小さな偶然が積もり積もって訪れる、必然的な死が敵なのだ。
この死を招く仕掛けが秀逸で、早い話がピタゴラスイッチさながらに、部屋中の小物が連鎖反応を起こして大事故を招くというもので、「次はどんなピタゴラ装置で死ぬんだろう」とだんだん楽しくなってくる。
オチもきれいに決まり、親父が興奮するのも納得の良作である。
……が、かなりグロい描写も多々あるので、人によっては要注意。


評価:★★★★ 8
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