~あらすじ~
「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」
香水の新ブランドを売り出すため、渋谷の女子高生に流された噂。しかし噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見される。
~感想~
著者初のミステリだそうだが、実に堂に入った書きぶりで、都市伝説を絡めた事件、魅力的なキャラ、刑事小説としても楽しめる捜査、そしてなんといっても多重に仕掛けられた大胆なトリックと、熟練ささえ感じさせる出来栄えである。
特にトリックの切れ味が抜群で、読み返すだに感心する綱渡りをやってのけており、最後の最後にはとどめとばかりに思わぬところから一撃を繰り出してくれる。
すこし間延びした印象は受けるものの、だからと言って退屈させることもなく、最後まできっちり読ませる筆力も充分。
これがどの賞にもランキングにも絡まなかったとは全く、どうかしてるぜ。
10.5.13
評価:★★★☆ 7
「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」
香水の新ブランドを売り出すため、渋谷の女子高生に流された噂。しかし噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見される。
~感想~
著者初のミステリだそうだが、実に堂に入った書きぶりで、都市伝説を絡めた事件、魅力的なキャラ、刑事小説としても楽しめる捜査、そしてなんといっても多重に仕掛けられた大胆なトリックと、熟練ささえ感じさせる出来栄えである。
特にトリックの切れ味が抜群で、読み返すだに感心する綱渡りをやってのけており、最後の最後にはとどめとばかりに思わぬところから一撃を繰り出してくれる。
すこし間延びした印象は受けるものの、だからと言って退屈させることもなく、最後まできっちり読ませる筆力も充分。
これがどの賞にもランキングにも絡まなかったとは全く、どうかしてるぜ。
10.5.13
評価:★★★☆ 7