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映画感想―『パリより愛をこめて』

2010年11月05日 | 映画感想

~あらすじ~
若き駐仏アメリカ大使館員リースは、エージェントとしての華やかな活躍を夢見ながら地道な諜報活動に従事していた。
しかしそんな彼の生活は、麻薬捜査のためにパリに乗り込んできたCIAの超凄腕諜報員ワックスとタッグを組まされたことで一変する。


~感想~
チート性能を誇る主人公属性のヒーローに振り回される生真面目な男――という図式は珍しくないが、そのヒーローが覚醒剤を吸いながら出会った 敵は皆殺しの、とりあえず暴れて結果オーライで突き進む、カオスヒーローを通り越した単なる無法者というのは、さすがに珍しい。
バディ・アクションでありながら、生真面目が無法者の実力を認めるのはまだしも、無法者の方が生真面目を認める契機となる、生真面目が活躍す るシーンがほぼないので、バディ・ムービーとしてあまり成立していないのも厳しいところ。
若い頃はブイブイ言わせてた(死語)ジョン・トラボルタが、恐ろしく強面のスキンヘッドで乱暴狼藉を働くのはなかなか痛快なのだが。


評価:★★☆ 5
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