~あらすじ~
常人離れした五感を武器に戦前に名を馳せた名探偵・六元十五。
戦後、助手を務めた三田村工は久々に六元に再会するが、彼は人間の限界を超えた集中力を用いる推理法「収斂」により身体を蝕まれ、収斂するごとに感覚を一つずつ失う病に冒されていた。
半ば引退し悠々自適の日々を送っていた六元に、新たな事件の影が迫る。
~感想~
とにかく何かが●る「堂シリーズ」で知られる作者が講談社タイガで別シリーズを展開。
設定といい名前といいやばいくらい藤木稟の朱雀十五とかぶっている主人公だが、いつものようにマジリスペクトしたわけではなく、偶然の模様。たぶん。
なぜ推理をすると規則正しく五感が一つずつ消えていくのかとか、六道に無理くり合わせるために視覚だけ三色に分かれているのは都合良すぎないかとか疑問は多々あるが、並外れた五感を駆使した推理が次第に封じられていく縛りプレイや、視覚や聴覚を失えばそこに当然絡められそうな叙述トリックも期待でき、いかにも面白くなりそうな設定でつかみは十分。
上巻では2つの密室で「火の気のない独房で1週間後に処刑の決まった死刑囚はなぜ焼死したか」と「矍鑠たる男爵はいかにして一瞬で餓死したか」という事件が起こり、いずれもきわめてお手軽なトリックだったものの、事件にも物語全体にも伏線が豊富にまかれ、今後の展開を期待させる。
17.9.12
評価:保留
常人離れした五感を武器に戦前に名を馳せた名探偵・六元十五。
戦後、助手を務めた三田村工は久々に六元に再会するが、彼は人間の限界を超えた集中力を用いる推理法「収斂」により身体を蝕まれ、収斂するごとに感覚を一つずつ失う病に冒されていた。
半ば引退し悠々自適の日々を送っていた六元に、新たな事件の影が迫る。
~感想~
とにかく何かが●る「堂シリーズ」で知られる作者が講談社タイガで別シリーズを展開。
設定といい名前といいやばいくらい藤木稟の朱雀十五とかぶっている主人公だが、いつものようにマジリスペクトしたわけではなく、偶然の模様。たぶん。
なぜ推理をすると規則正しく五感が一つずつ消えていくのかとか、六道に無理くり合わせるために視覚だけ三色に分かれているのは都合良すぎないかとか疑問は多々あるが、並外れた五感を駆使した推理が次第に封じられていく縛りプレイや、視覚や聴覚を失えばそこに当然絡められそうな叙述トリックも期待でき、いかにも面白くなりそうな設定でつかみは十分。
上巻では2つの密室で「火の気のない独房で1週間後に処刑の決まった死刑囚はなぜ焼死したか」と「矍鑠たる男爵はいかにして一瞬で餓死したか」という事件が起こり、いずれもきわめてお手軽なトリックだったものの、事件にも物語全体にも伏線が豊富にまかれ、今後の展開を期待させる。
17.9.12
評価:保留