~あらすじ~
「収斂」により2つの感覚を失った六元十五。
犯行現場に残されたメッセージは六道―地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天になぞらえ6つの事件を示唆する。
新たに開けた庭での圧死と、腹部の破裂死が起こり、六元の感覚はさらに失われていく。
~感想~
上巻に続き2つの事件を収録。
周囲にも上空にも何もない場所での圧死という魅力的な謎を描く「修羅の事件」は、謎に比して真相が小粒。真相の前に披露されるダミーの推理がそのまま正解になったようなもので、なぜ誰も気づかなかったのかという最大の疑問も残される。このあたり下巻で引っくり返りそうな気もするので、失望するのは早すぎるかもしれないが。
続く「餓鬼の事件」の破裂死もやはりダミー推理のような真相で、上巻の2つの事件もそういえば安易な解決だったし、断を下すのは早計だろう。
このレベルの推理のために感覚を失う程度の探偵は名探偵と呼べるのだろうかという疑問もつきまとい、このまま終わるとあまりに微妙な内容なので、下巻で全てがちゃぶ台返しされることを期待したい。
17.9.15
評価:保留
「収斂」により2つの感覚を失った六元十五。
犯行現場に残されたメッセージは六道―地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天になぞらえ6つの事件を示唆する。
新たに開けた庭での圧死と、腹部の破裂死が起こり、六元の感覚はさらに失われていく。
~感想~
上巻に続き2つの事件を収録。
周囲にも上空にも何もない場所での圧死という魅力的な謎を描く「修羅の事件」は、謎に比して真相が小粒。真相の前に披露されるダミーの推理がそのまま正解になったようなもので、なぜ誰も気づかなかったのかという最大の疑問も残される。このあたり下巻で引っくり返りそうな気もするので、失望するのは早すぎるかもしれないが。
続く「餓鬼の事件」の破裂死もやはりダミー推理のような真相で、上巻の2つの事件もそういえば安易な解決だったし、断を下すのは早計だろう。
このレベルの推理のために感覚を失う程度の探偵は名探偵と呼べるのだろうかという疑問もつきまとい、このまま終わるとあまりに微妙な内容なので、下巻で全てがちゃぶ台返しされることを期待したい。
17.9.15
評価:保留