「杜瓊伝」に曰く。
蜀の杜瓊(とけい)はあらゆる学問に通じ、予知術も心得ていたが使わなかった。なぜやらないのか問われると「この術は非常に困難で、自身の目で全てを見極めねばならない。朝も晩も働いてようやくわかるのだが、今度はせっかく知った予言が他人に漏れないかと心配になる。それなら初めから知らないほうがマシなのです」と言ったという。
蜀の杜瓊(とけい)はあらゆる学問に通じ、予知術も心得ていたが使わなかった。なぜやらないのか問われると「この術は非常に困難で、自身の目で全てを見極めねばならない。朝も晩も働いてようやくわかるのだが、今度はせっかく知った予言が他人に漏れないかと心配になる。それなら初めから知らないほうがマシなのです」と言ったという。