~あらすじ~
女子高生探偵の五月雨結は、依頼人に招かれた天文台で意識を失った。
目覚めると同行した探偵たちは首を切られ、別の胴体のそばへと置かれていた。
そして中学生探偵の霧切響子は凶器を握って倒れており…。
~感想~
今さら説明不要の傑作ADV「ダンガンロンパ」に登場する霧切響子の中学時代の活躍を描いたスピンオフ。
…なのだが霧切響子が登場し、ダンガンロンパと同じイラストレーターが挿絵を描いている以外は、ダンガンロンパの雰囲気は薄い。
むしろオリジナル設定として世界中の探偵のデータベース「探偵図書館」とか、探偵の実力を数値化とか、謎の犯罪組織による探偵 VS 犯人の犯罪ゲームとかをぶち込み、清涼院流水のJDCシリーズを思い出させる。というかいくらシナリオライターに直々に指名されたとはいえこんな世界観ごと変える設定を勝手に作っていいのかww
まあいろいろ好き放題やってもどうせダンガンロンパ世界は【禁則事項】なので影響は無いと思うが。
探偵と犯人のゲーム的な知恵比べという背景が早々に明かされ、開始時点で語り手と霧切響子しかいないというシンプルすぎる状況で、本格ミステリを読み慣れない、原作ファンから本書を手に取った人にも優しく、また本格ファンも図解付きで示される死体の有様を見ただけでもう笑わずにはいられないだろう。
表紙に「物理の北山」と大書してあるのはちょっとどうかと思うが、トリックは単純かつ大胆で、霧切響子の推理も見事に決まった。解決後の思いっきり次回に続き、ますますJDC臭が濃くなる展開も興味を引きと、原作ファン・ミステリファン・北山ファンが揃って笑顔で読める、素晴らしいスピンオフではないだろうか。
また星海社を初めて読んだが、かさばるし持ちづらいものの、紙質が同じままフルカラーで挿絵が入れられるのは良いアイデアだと思った。
19.8.26
評価:★★★ 6
女子高生探偵の五月雨結は、依頼人に招かれた天文台で意識を失った。
目覚めると同行した探偵たちは首を切られ、別の胴体のそばへと置かれていた。
そして中学生探偵の霧切響子は凶器を握って倒れており…。
~感想~
今さら説明不要の傑作ADV「ダンガンロンパ」に登場する霧切響子の中学時代の活躍を描いたスピンオフ。
…なのだが霧切響子が登場し、ダンガンロンパと同じイラストレーターが挿絵を描いている以外は、ダンガンロンパの雰囲気は薄い。
むしろオリジナル設定として世界中の探偵のデータベース「探偵図書館」とか、探偵の実力を数値化とか、謎の犯罪組織による探偵 VS 犯人の犯罪ゲームとかをぶち込み、清涼院流水のJDCシリーズを思い出させる。というかいくらシナリオライターに直々に指名されたとはいえこんな世界観ごと変える設定を勝手に作っていいのかww
まあいろいろ好き放題やってもどうせダンガンロンパ世界は【禁則事項】なので影響は無いと思うが。
探偵と犯人のゲーム的な知恵比べという背景が早々に明かされ、開始時点で語り手と霧切響子しかいないというシンプルすぎる状況で、本格ミステリを読み慣れない、原作ファンから本書を手に取った人にも優しく、また本格ファンも図解付きで示される死体の有様を見ただけでもう笑わずにはいられないだろう。
表紙に「物理の北山」と大書してあるのはちょっとどうかと思うが、トリックは単純かつ大胆で、霧切響子の推理も見事に決まった。解決後の思いっきり次回に続き、ますますJDC臭が濃くなる展開も興味を引きと、原作ファン・ミステリファン・北山ファンが揃って笑顔で読める、素晴らしいスピンオフではないだろうか。
また星海社を初めて読んだが、かさばるし持ちづらいものの、紙質が同じままフルカラーで挿絵が入れられるのは良いアイデアだと思った。
19.8.26
評価:★★★ 6