東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

麻酔はこわい

2006-11-06 16:46:07 | 社会・経済

前回の「かかりたくない」の続きだ。裁判官にかかりたくない話は前に何回かしたので、すこし医者の話をしよう。医者同士の会話をそばで聞いた話である。手術中に麻酔が切れることがたまにあるらしい。まあ、個体にもよるだろうからね。

こういうときに医者は深刻に反省して恐縮するかというと全然違うらしい。たまにはしょうがないさ、というわけだ。あっさりしたものだ。一般人の感覚とは違う。対象をモノとしてみるからだろう。もっとも、麻酔の効きは個人差が大きい。酒飲みにはあんまり効かないらしい。逆に少量でもショック状態になる体質の人もいる。

多すぎても危険だしね。麻酔というと手術でなくても歯医者に行くとたいてい使われている。歯医者の麻酔事故というのは以外に多いらしい。この間も子供が動くので麻酔をかけたら多すぎたか、体質かでショック状態になって死亡したという記事があったが、報道されない事故は毎年かなりあるようだ。歯医者の無倫理、いい加減さも相当なものだからね。

なかには誠実な、あるいは臆病な歯医者もいる。友人が麻酔のアレルギーがあるから注意してやれといったら、歯を削るのに麻酔を少しずつ使う。すぐ効かなくなって痛くなると友人が身振りでしらせる。そうすると歯医者がまたすこし麻酔をさす。そんなやり取りが終わるまでに十回以上あったという。これも歯医者だから出来るので、腹を開いて中身をさばいているときに、ときどき痛くなりましたか、なんて患者に聞くわけにもいかない。

                                                


騎手三馬七

2006-11-06 16:03:26 | 社会・経済

人3馬7ともいう。数字はいろいろと変わるようだが競馬で馬の実力が70パーセント、騎手の腕が30パーセントの割合で勝負に影響するという格言だ。ようするに馬の実力だけで勝負は決まらないということを云う。

これはチームスポーツの監督と選手の関係でも云えそうだ。日米野球を見ていて感じた。野村監督はいつテレビに映ってもじじむさい顔をして隅っこに寒そうに身を縮めて座っている。昨日の試合後のインタビューではあれでも「勝ちたかった」そうだが、とてもそんな感じはしない。メンタルに選手に影響するのか、ムードに影響するのかわからない。あるいは采配、戦略と関係するのかもしれない。テレビのアナウンサーによるとシーズン中より沢山サインを作ったというが、なにもしていないように見えたがね。

中日の落合監督を連想する。あまりテレビ中継を見ないのでシーズン中のことは分からないが、日本シリーズを見ていると試合に無関心な様子に見える。いいところなく負けたがやはり監督の力というのは勝負に大きく影響するものらしい。落合監督を見ていて素人でもひどいな、と思ったものだ。もっとも彼は普段見もあまりいい感じのしない男ではある。直後に監督を解任されるとかの報道があったので、ハハン、それでふてくされいるのかなと思った。どうだ、俺がいないと勝てないだろうというつもりだったのかな。その後落合監督は留任ということになったがね。

対照的にWBCでの王監督にはなにかあるな、と感じた。ひょとするとひょっとする、とこのブログでも予測した。

サッカーの監督でも監督のさじ加減で勝てる試合も選手だけに任せると勝てないことがあるようだ。Jリーグの試合は見ないが国際マッチは時々見る。これも監督によるが、いちばんよく分かったのは前のトルシエ監督だ。今日は勝つつもりがないな、というのはテレビで見ていて分かる。もっとも、選手の力だけで勝つこともあるだろうが、日本の実力ではまれのようだ。

一例をあげると、ワールドシリーズ決勝リーグの初戦だったかな、トルコ戦だ。これは勝つ気がないと分かった。トルシエにどういう思惑があったか。高給での留任が難しいとわかったからなのか、国際サッカー界の義理人情(日本以上にあると思う)で、色々な将来の思惑から、決勝リーグまで勝たせればいい、マイ・サービス・フィニッシュドと思ったか。あまり勝たせすぎてもまずいと思ったか。

外国では数試合連敗するとすぐ解任問題に発展するということは、やはり監督の力が大きいということだろう。