週刊現代のトップ記事は朝青龍の八百長説だ。15番の取り組み中4つしかガチンコ勝負がないというのだ。何年か前には週刊ポストが大相撲の八百長を取り上げて力んでいた。週刊誌はマラリアの発作のように八百長疑惑で間歇的に力むらしい。イノシシ年だからかな。
どうせおはこのテーマなら切り口にひねりを加えたいね。十年一日のごとしで進歩がない。大相撲のような閉鎖社会で八百長がなくて真剣勝負だけだったらどうなるか。鍛え上げた凶器のような肉体をもった連中だ。ただではすまないだろう。思い出すのはちょっと古いが力道山と柔道家の木村(名前失念たしか政彦)の凄惨な試合だ。遺恨試合で力道山が本気で空手チョップを木村の口に叩き込んだ。たちまち歯が吹っ飛んで血まみれにされてしまった。こういう場合、実力が拮抗していれば先に真剣を使ったほうが勝つ。
相撲と八百長の歴史についてはウィキペディア(平成19年1月現在)がよくまとめているから読むと良い。朝青龍のは千代の富士型だな。八百長をしなくてもまず勝てるが、あれだけどっさりと賞金をもらうから星を買ってやって懸賞金を皆にちょっとばかり還元する。恩も売れて将来なにかと役に立つ。社会主義的な互助会だね。飲ませたり、食わせたりするのも下のものに対する還元だろうが自分の部屋の付け人にしか出来ない。八百長はひろく角界全体をうるおすわけだ。
私見であるが八百長に関連する問題点はつぎのようなものだ。良い子のみなさんのための「財団法人日本相撲協会」は八百長をするのはいけないことだ。税金の特典もある。これは偽善そのものだ。文部省は財団法人の認可を取り消せばよい。そうして相撲協会はもっと自由にすればいい(八百長を含めて)。大相撲の偽善は『良い子の甲子園』という虚飾といい勝負だ。
あと、大がかりな相撲賭博が暴力団などによって行われていて八百長がそのためにおこなわれている場合だ。これは無条件に摘発すべきだろう。週刊現代さん、取材したの。もしそうならアンタを応援する。ただし、相撲賭博をオープンにして公正な運営をはかるなら結構だ。たとえば、公営競馬みたいに。公正な賭博を担保するために八百長は禁止される。また当然に財団法人の縛りをなくす必要がある。