餌を撒くと言う行為は、ミカジメ料を地回りに払う行為とは異なる。ここまではよろしいかな。
盛り場の飲食店主がヤクザにカネを払うのを、誰も飲食店主がヤクザを餌付けしているとはいわない。
中国は節目節目にアメリカのジャンボを百機単位で買う。また、EUから絶妙のタイミングでエアバスを百機単位で注文する。これを餌付けという。EUなんか、コンコロリンと参ってしまう。フランスのサルコジ大統領なんて、中国へ先端的軍事兵器や技術の輸出をしないのは不合理である、と言うのだ。
アメリカは対中巨額赤字についての非難がフニャフニャになってしまう。人民元の切り上げ要求も腰砕けになる。
日本がおもいやり予算とかいって膨大なアメリカ軍経費を負担するのはミカジメ料であり、上納金である。米軍のグアム移転費用を三兆円負担するというのもミカジメ料である。コストの数倍の値段でアメリカから兵器を買わされるのもミカジメ料である。
ヤクザの商売であるだろう。たとえばオフィス用の観葉植物のレンタル料、只のようなものを目の玉が飛び出るようなレンタル料を取られる。オシボリもそうだわな。
餌付けとミカジメ料の違い、外見上のかっこよさとかっこ悪さの対照は甚だしい。餌付けはカネを払う人間にきわめてコスト・パーフォーマンスのよいリターンをもたらす。ミカジメ料は、、、いうまでもあるまい。同じカネを払うのでも天国と地獄の差がある。
つづく