金の流れのあるところ、しかけあり、というのがフィクサーの原則である。ヤナのことじゃないよ。いまじゃ田舎の子供もヤナなんていっても分からないかもしれないが。自然の流れがなければ作る。不自然であろうと、無理であろうと作る。それが日本の政治である。
日本の大河川は福祉、防衛、土建、文教である。農林もそうだわな。農民を守るため、というと反対しにくい。とにかく金が動くように(税金をつぎ込むように)作る法律はすべて中抜き目的と考えて間違いない。
よく公共事業だけが悪玉のようにいわれるがそうではない。福祉に使うというと反対しにくい。介護保険行政にしてもそうだが、中抜きに野党もかませれば反対しない。むしろ福祉立法という名目で求めてくる。年金も中抜きさんの代表格だ。
道路や新幹線は地方住民のためといえば錦の御旗と思う民度の低さが日本にはある。
防衛については言うまでもなかろう。文教も、名目がいいから大抵の悪事は通ってしまう。法律が出来ると、というより中抜き可能な仕掛けを最初から条文に盛り込むのだが、すぐに中抜きデバイスをつくる。