「郵政選挙で国民は四分社化なんか知らなかったというのが私の認識」とやった。えらい。そのとおり。あと5年は首相をしてもらいたい。毎日このブログにネタを提供してくれるからだ。
大体、間接政治、間接選挙なんて言うのは一任勘定だよ。あまり幻想的なことをいうな。使用人(政治家==公僕)が「がんばります」と言えば、シチめんどうくさいことを言わないで「ああそうかい、やってみな」というのが国民である。アメリカでもそうである。女学生みたいなことをいうな >> 民主党、マスコミ。
気に食わなければ使用人に雷を落として教育的指導を行う、お仕置きする、首にする、てなものだ。
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前にもちょっと書いたと思うが、郵政の問題は気の遠くなるような膨大な額の郵便貯金を政治家、郵政族、心得違いをした官僚が勝手に使うという事態を是正しようとしたことと理解する。
それで、小泉純一郎がそれにはおれのやり方で民営化するのがいいといった。国民はそう言われればそんなものかと信用する。その国民をおれおれ詐欺の被害者のように言うな、テレビのワイドショーに出ているゲストのコメちゃんたちよ。
ところが、実体は民営化実施を担当する当事者がめちゃくちゃをやって新しい郵政族マフィアになったということが分かった。ストップをかけるのは当然だ。過ちを改めるのにはばかるなかれ、とも言う。
一任勘定で信用してまかした内容も再吟味しなければならない。カミ申しあげたとうり(上記したように)、郵便貯金の恣意的、不当な使用をなくすのが目的なら金融部門だけ民営化すればよろしい。金融部門をさらに保険と貯金に分けるかわけないかの議論はあろう。
また、小包業務などを宅配業者と同列に競争させるというなら、残りの郵便事業を民営化するのも一つの考え方だろう。しかし、それを窓口業務と郵便業務にさらに分けるというのはアクロバット的思考であり、分裂症的なものと言わざるをえない。
つまり細切れにするのでも、せいぜい三分社化までだろう。民営化への移行が信頼できる人たちの手で、スキャンダルもなしに、疑獄事件もなしにこれまで進行してきたなら四分社化もそのままでよかったかもしれないが。
とにかく、事が露見した現在、民営化の抜本的な見直しは政治家にとって、国民に対する避けて通れない義務であり責任である。