今晩の餌は竹中平蔵だ。好き嫌いを言わずに食べてくれよ。
今朝の産経新聞に竹中平蔵氏が書いている。一面と二面に分けて掲載している。さぞかし郵政民営化やかんぽの宿問題で堂々の「正論」を展開しているだろうと期待したわけだ。
ところがなにもない。アメリカの経済政策がどうだ、こうだと教師口調だ。こんな田舎教師みたいな話を聞いてもはじまらないんだよ。
ようやっと最後に一行「麻生太郎首相の、自分は郵政民営化に反対だった、という発言はもはや政権にとって致命的な発言だったと言ってよい」と出てくる。それだけ、前説(マエセツ)もない。前の話とどうつながっているものやら。
愛嬌も修飾も説明もない素っ気ないものだ。こんな結論ならマスコミや評論家という連中がさんざん言っていることだ。竹中氏も陳腐なone of themということだ。
おっと、それからこれはどういう意味かな。「官主導の安易な政府介入が行われようとする中、麻生政権は一層求心力を失った」とさ。これは鳩山総務大臣がかんぽの宿のオリックスとの契約に待ったをかけたことかしら。そんならはっきりとそう書きなさい。
麻生首相の「チャランポラン」発言は秋葉オタク効果をねらった節があるが、逆効果で多くの国民をあきれさせたようだ。しかし、かんぽの宿問題や民営化過程の精査、見直しは多くの国民の支持を受けている。逆にこうしなければ、政府は怠慢を責められることになるだろう。竹中君心得違いをしてはいけない。
思ううに竹中君はいまの民営化やかんぽの宿契約の惨状やでたらめを賛美し正当化したかったのだろうが、そこはそれ、大学の教師をやっているくらいだから、少しは知性もある。とても説得力のある論旨をうまく書けないと悟ったのだろう。
それでオリジナルな原稿を削りに削って漠然とした経済政策論でお茶を濁したのだろう。そして最初の原稿の名残を残飯のように未練たらしく最後のところにくっ付けたのだろう。だから文章として体をなしていないものになっているのだ。