小泉純一郎、中川秀直、山本一太などが、民営化を元に戻そうとする大きな動きが自民党にあるから自分たちは批判しているのだマスコミに向かって(つまり国民に向かって)言う。
報道されるところによると(この句重要)、民営化を止めろというコメントは自民党の誰からも聞こえてこない。闇の中でそういううねりがあるといわれても判断しようがない。小泉らは誰がどういう動きをしているかを具体的に国民に語ったのちに上記の批判を口にすることができる。
それと、小泉が定額給付金がらみで、衆議院3分の2で再可決するのに反対するのは、郵政民営化反対の動きに対するものだ、という。この両者に関係はあるのかね。筋が通っていない。
郵政民営化阻止勢力に危機を感じるなら、その動きを国民の前に具体的に摘発して、その勢力にしかるべき正当な手段で堂々と対抗すればよい。
郵政民営化の過程を見直すというのは、当然のことだ。民営化の過程をフォローして問題があれば、どこに原因があるのかをチェックするのは当たり前で、法律にも定めてある。法律に書いてなくても問題が起これば見直すのは当然で、それを民営化という錦の御旗に対する反乱だというのは思い上がりであり、論理のすり替えもはなはだしい。
かって、軍事官僚が統帥権の干犯だといって、すべての批判を封殺したのと変わりはない。
かんぽの宿問題は民営化の過程をチェックするとのは関係ないというのも間違いだ。民営化を担う重要人物が引き起こした問題なら、その人物に民営化を任せていいのかという問題になる。またこの不祥事、疑獄が西川の性格のみでなく民営化を担う制度、組織、フレームワークに問題があるためかもしれない。
それを、民営化問題とは関係のない定額給付金問題と絡めて脅迫的に阻止しようとするのは犯罪といっていい。
小泉はヤキがまわったとみるべきか。はたまた、西川疑獄を解明されると自分の手が後ろにまわるからなのか。とにかく、尋常の言動ではない。
+ 要約すると
首相時代、小泉純一郎の言動は分かりやすかった。国民もかく申すオイラもだまされた。
現在、小泉純一郎の言葉は分かりにくい。国民はまただまされるかもしれない。あるいはもうだまされないか。両方の可能性がある。すんなり信じるほど国民はバカではないと思いたい。
一方、オイラはもう騙されない。