シャッフルとは極点全部を視野に入れて政策をたてることである。ガラガラポンだな。一極点ならガラガラポンは必要ない。順番に一列に並べなおすだけだ。幾何学でも99角形もあるし、多面体もある。
現実の経済、政治、社会では極点の数は無数にある。そこをそれ、器用にさばいて四つか五つにグループ化すると手ごろなものになるわけだ。
現実の世界は無数の虚構(フィクション)から成り立っている。為替レートなんてのもそうだよ。変動相場制だから現実を反映しているなんて寝言を言ってはいけない。虚構をもっとも愛用するのは数学だ。ゼロなんて現実にはない。マイナスと言う現実もない。虚数もない。しかし、そういう虚構をあるかのように(as if)仮定すると面白いほど役に立つということにすぎない。
変動相場制といっても現実に何十年も変動相場制の中にいるから、なんか別のことのように感じるヤカラが多いであろう。昔は、1970年代までは(戦後しばらくから)1ドル360円で固定していたわけだ。固定相場制にたいして市場に任せると言うので変動相場制というわけだが。
今のチャイナが固定相場制だ。極めて狭い範囲で変動させるから固定相場じゃないと彼らは強弁しているが。チャイナ経済が崩れそうで崩れないのは、非現実的な元安の固定相場に支えられてるからである。だから経済評論家がいくらチャイナ経済は崩壊するといっても崩壊しない。
いま、固定相場の360円に戻してごらん。トヨタの車はアメリカで値段が四分の一になる。チャイナをつぶすには固定相場を放棄させるのが一番早道である。