東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

北方四島問題の外交的解決:極点を探る6

2012-02-09 22:23:08 | 社会・経済

さはさりながら、戦争は嫌だろう。そこで松岡洋右もびっくりという外交的解決策がある。

佐藤栄作の沖縄返還はペテンだった。実質沖縄はアメリカの領土だ。最近の基地問題を見れば分かる。

佐藤栄作の密約がテレビドラマで放映されているらしい。「運命の人」だったかな。

沖縄が本当に返還されていたら、ロシアに対しても堂々と北方四島返還を言えたが、ロシアにすれば沖縄があるじゃないかということだろう。

日露協商とか不可侵条約と言うのは伊藤博文から松岡洋介までつづく一つの流れだが、対中、対半島防衛は日本が全面的に対応するからと言うので米軍に出て行ってもらえれば、北方四島問題は動き出す可能性がある。

あるいは、日露軍事同盟を結ぶんだな。そうして現在の軍事力を自衛隊が引き継ぐ。日露軍事同盟が何を仮想敵にすると言うことは比較的明確じゃないのかな。そうややこしいこともなかろう。

日露同盟を結んだあとで、沖縄みたいに駐留を引き続き認めて沖縄の米軍の役割を果たさせることもある。

以上極点を探ったわけだ。誤解のないようにしてもらいたい。参考になるだろう。


北方領土問題の解決:極点を探る5

2012-02-09 22:07:03 | 社会・経済

戦争の結果現実となったものを国境線とするのは常識と言えば常識である。そういう意味ではプーチンの主張も常識的ではある。

したがって、通常の場合、戦力に新たに訴えてレコンキスタする以外に解決する道はない。いくら何十年吠え続けてもそれは臆病な犬の遠吠えにすぎない。

そこでだ。局地戦を前提として自衛隊が北方四島を制圧できるか、である。十分に可能らしい。核戦争とか、全面的な物量戦にならなければ、アルゼンチンのフォークランド紛争とは逆の結果になる可能性が高い。

自衛隊の強みは、兵站、迅速かつ効率的な大規模前方展開能力、工兵隊的能力つまり軍隊の組織的運用能力だがこれは非常に高い。昨年の東北大震災では十万人の自衛隊が投入されたが、この実績は戦力を図る上でも大いに参考になる。

ロシア、中国の諜報組織は自衛隊の災害活動の情報収集に全力を尽くした。ロシアの軍事専門家は自衛隊が北方四島を数日で制圧するだろうと語ったと言う。


北方領土返還要求の矛盾1:極点を探る4

2012-02-09 21:47:21 | 社会・経済

北方四島返還運動の致命的な欠陥、論理的欠陥とも言うべきものは下記である

* 一方的に日ソ不可侵条約を破ったことを非難し原状回復を請求するなら、全千島列島および南サハリンを要求しなければ筋が通らない。かって日本の政党では共産党だけが全千島と樺太の返還要求を掲げていた。現在の共産党の方針はしらない。

北方四島に限っているのは次の二つの理由らしいがいずれも根拠薄弱である。

% 徳川幕府がロシアと締結した条約に根拠を求めるもの、150年以上前のものだ。どうしてそこまでさかのぼるのか根拠はまったくない。こんな女性的な要求では相手から馬鹿にされるだけだ。百万円取られて一万円だけ返してちょうだい、とお願いしているようなものだ。これを滑稽とも、売国的とも思わない国民は異常である。

% アメリカはソ連を誘って戦争に引きずり込んだ手前、日本の領土復活要求、レコンキスタには同意しない。実態に即して言えば日本に許可を与えない。せいぜい譲歩したのが択捉までだ。苦労して外務省の役人が幕府時代の古文書を持ち出したのだろう。

つづく