バーナンキFRB議長がアメリカの経済低迷は日本のバブル崩壊後の状況と違うと証言したそうだが、もっとも重要な相違に言及していない。
前世紀末の日本のバブル崩壊後、アメリカはこれを好機に日本と言う溺れかけた犬を徹底的に叩いた。今のアメリカに対してこれをしようという知恵と胆力のある国は、日本を含めて、無いようだ。
バブル崩壊後アメリカは日本を弱体化する絶好の好機と二つの政策を取った。ほぼ十年にわたる民主党政権クリキントキ大統領の非道な政策により、まさに日本は沈没しかかった。
現在まで持ちこたえているのは100パーセント民間の力であって、アメリカの攻勢の前に無力であった日本政府ではない。
アメリカの政策とは、非道な通商政策である。さらに江沢民とクリキントキはタッグを組んで日本を翻弄した。
これがほぼクリキントキの二期政権時代に続いた。後に現われた共和党ブッシュも相当な曲者だが、日本政府にとっては民主党に比べればブッシュの笑顔は仏様に見えた。
江沢民はホノルルで米中はともに日本に対して血を流して戦った戦友、同盟国であるとアメリカをくすぐったのである。この時にすぐに、新しいアジア情勢に切り替えなければいけなかったが、無策な日本の外交は何もしなかった。