東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

ゆすり屋は撃たない、4

2013-05-28 21:20:35 | 国際・政治
冷戦終結、日本のバブル崩壊で従来のように金を日本からせびり取れなくなった中韓は、歴史教科書問題での揺さぶりによる効果に味を占めて路線変更だ。

国交樹立時に賠償請求権を放棄するとかっこのいい見栄を切った中国が、日本が援助しなくなると、援助は実は賠償で未来永劫続くなどと最初は日本を脅かしていたが、効果がないと分かると、歴史認識問題で強請をかけるようになった。歴史教科書問題で、意外に効果があることを偶然に学習した。

韓国もさっそく尻馬に乗って、日韓基本条約で賠償問題は解決としていたのに、従軍慰安婦問題は別腹だと、無茶苦茶を言い出した。

最近にいたってはパククネまでが被害者の恨みは千年経っても続く、と狂気としか思えないことを平気で公言する。韓国のなかで同じ議論をする火病患者は前から多かったが、大統領がこういうことをいうようになっては国全体の完全ヤクザ化である。

つまり、1990年代にゆすり屋中韓という癌ウィールスが増殖しだしたのである。癌治療がその後ことごとく失敗している。日本政府、外交官僚がヤブ医者すぎたのである。

テレビに時々顔をだす元外務省官僚の三宅なにがしという男がいる。この前の日曜日のフジテレビだったか、韓国は従軍慰安婦問題を解決する気はないから、云々といっていた。

云々にしたのは彼の発言を注意して、かつ全部聞いていたわけではないので、三宅氏の意見を取り違えていると迷惑だろうと思った訳だ。

云々以下はこう理解したのだがね。韓国は解決する気がない、解決しては困る、未来永劫ゆするつもりだから解決してゆすりのタネが無くなっては困る、とね。まったく同感である。外務省官僚もたまには、そして部分的にはいいこと言う。

こういうのを moving the goal post というそうである。相手のゴールがそこだと思ってボールを蹴り入れると、相手が勝手にゴールを動かして、今のはゴールじゃないというわけだ。そういう相手なんだよ。

だから三宅さんのいうように、日本も解決しようなどと、しなくてもいいということらしい。同感だ。
だけどその後の発言がいけなかった。 以下次号








ゆすり屋は撃たない、3

2013-05-28 11:04:46 | 国際・政治
Blackmailers Don't Shoot も三回目である。

1988年、ベルリンの壁は崩壊した。冷戦が終わった。こういう時には真っ先に新しい仕組みを作った方が勝ちである。

間の悪いことに、時期を同じくして自民党政治家の著しい劣化が始まった。ぼんやり眺めていたのだね。アメリカが新しい仕組みをつくってくれると思っていたのだ。馬鹿なやつだ。作ってくれても日本のために作る筈が無い。

経済的には日本は高度成長の最終段階とも言うべきバブルに湧いていた。日本のGNPでアメリカの国土の二倍が買えると浮かれていた。

90年代はアメリカが本気で日本をつぶしにかかった時期である。おりあしく民主党政権が二期続いた。民主党時代に日本はアメリカの謀略で戦争に引き込まれた。そして民主党政権時代にアメリカは原爆を落とした。いずれも民主党大統領ルーズベルトの時代である。

90年代はクリキントキ大統領が二期続けた。経済的に日本を弱化するのがアメリカの国をあげての目標であった。脅迫的な通商交渉が連続した。礼儀もなにもない通商交渉をテレビで毎日見せられたから憶えているだろう。

先に自民党政治家の劣化を指摘したが、とうとう自民党は政権を奪われ細川連立政権、あげくのはては
あろうことか社会党と自民党が連立した村山政権だ。アメリカにとことん吸い尽くされるのは当然である。

もう一つ忘れてはならないのか、シナに江沢民政権が成立し10年続いたことだ。ほぼアメリカのクリキントキ政権と重なる。間の悪いことだ。江沢民は政権をとると真っ先にアメリカに飛んだ。途中ホノルルで演説して『我々はともに第二次大戦で日本と戦った血の結盟であった』とやらかしたことである。江沢民がこれから10年間アメリカと組んで日本に何を企んでいたのは明白である。

私は早くからこの危険な動きに警鐘を鳴らし続けたが、日本の政治家でピンと来たのは一人もいなかったらしい。

そして、とうとう、バブルがはじけた。日本にはジャブジャブ中韓に金をばらまく余裕はない。もう大人になったんだから、自分でやってくれ、といった。

こういう時期にヤクザは牙をむくのだな。

歴史問題などは、記憶がなまなましく、未解決の問題があるなら、終戦後直ちに解決しなければならない問題なのに、戦後50年たってヤクザの強請のタネになったのはこういう理由があるのである。

すこし、冷静に考えれば、何で今頃ゆすられるのかな、と不審に思うべきところを、口汚く当たりかまわず喚き散らされると慌てふためくのが日本人である。純真な点は中韓よりはるかにましだが、もうすこし毅然と対応すべきであろう。

次回は親米、知米代理人が主張する対策が事態を悪化させた元凶であることを述べる。





ゆすり屋は撃たない、2

2013-05-28 08:34:02 | 国際・政治
昭和30年、経済白書は「もはや戦後ではない」と謳った。

昭和36年頃からいわゆる高度成長時代に入る。オイルショックも克服して日本の繁栄、高度成長が続いた。

この時期の特徴は冷戦時代花盛りだったことである。アメリカとソ連という盟主を頂点とする事態だ。第三次世界大戦、すなわち全面的な核戦争と言う地平を明晰に視界に捉えた東西陣営の二分化である。

日本は経済に余裕が出てきた。盟主アメリカの命令で東アジアのヤクザ国家にも金を与え、援助をほとんど無制限に与えた。

つまり冷戦に勝つという至上命題があったのである。中韓は日本をゆするまでもなかった。

ここでシナの位置を一言触れておく必要がある。シナはソ連を盟主とする東側の一員である。しかし4000キロにも及ぶ国境線で対峙した関係でもある。そこにアメリカが目をつけた。中ソの間にくさびを打ち込んだ。ニクソン大統領はキッシンジャーというユダヤ人を隠密で送り込んで国交を樹立する。日本にはひとことの挨拶もなし。

これで泡を食ったのが田中角栄だ。乗り遅れては大変と北京へ飛んで火にいる夏の虫だ。日中国交樹立である。1972年ころだったかな。

とにかく、アメリカの「要請」もある。じゃぶじゃぶ援助を与えた。これが故にシナは二十歳を過ぎても不良息子が金持ちの親から無制限に小遣いを絞るのが当然という思考回路が出来てしまった。

手先と道具:その道具も見つけた。冷戦勝利の目的で長年にわたって日本国内に培養した反日文化人(進歩的知識人とも言う)、反日マスコミ(良心的マスコミとも自称する)、北京の日本駐在員たる社会党などを使って内外から日本をゆする。

馬鹿な日本人にはこれがきわめて有効であった。最初は歴史教科書問題、いろいろネタはあって、こんにちは従軍慰安婦ほぼ一本に絞っている。

歴史教科書問題で大穴馬券を当てた中韓はこの成功体験をいまでも抱きしめている。








ゆすり屋は撃たない、1

2013-05-28 07:00:29 | 国際・政治

脅迫者は撃たない、という短編はレイモンド・チャンドラーのデビュー作であるが、

中韓のビヘイビアはヤクザの生態を研究すれば、その予測、対策を誤たない。

どこの国にもヤクザはいるが、上から下まで、右から左まで、昔から今そして未来永劫にわたって、金太郎あめみたいに、どこを切っても、衆族全体がヤクザ模様というのはあまり世界に例がない。

ヤクザがホームレスをゆすったというはなしはない。ヤクザがルンペンをゆすったという話は聞かない。

ヤクザには彼らなりの経済合理性がある。金の無い相手をゆすることはない。

これが日本の終戦後昭和二十五年あたりまでの話である。ゆすっても鼻血も出なかった日本である。

せいぜい竹島でも奪っておこうとするものだ。対馬は取りそこなったが。