そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

村上春樹を褒める

2009-02-16 | 政治と金

090216 作家の村上春樹氏が、イスラエルの「エルサレム賞」を受賞した。受賞発表は、イスラエルのガザ攻撃の最中であったこともあり、拒否すべきだとの声も少なくなかった。村上氏は結局、受賞しそこで発言することを選択した。受賞の場所、イスラエルの首都エルサレムで彼は発言した。

やや遠まわしではあるが、ちゃんとイスラエルの軍事行動を批判している。文学者らしく、卵と壁という比喩を用いて、人間の弱さと制度の強固さの矛盾を引き合いに出して発言している。何よりも、「ガザ攻撃では多くの非武装市民を含む1000人以上の人が命を落としました」と、はっきり表現している。スピーチが終わると、万雷の拍手がったのは世界各国の報道陣がいたからか。

エルサレム賞とは、1963年設けられた、「社会における個人の自由」を巡る、優れた執筆活動した個人に贈られる賞である。ノーベル賞と合わせて受賞されている人もいるくらい、格式の高い賞である。

当地では、イスラエルに賞をもらっておきながら批判することに対する、不快感もあったようである。その受賞場所イスラエルの地で村上氏は、はっきりとで主張したのである。滅多に公の場所で発言しない村上氏の行動を讃えたい。

その一方で、同じ日に酔っぱらったままの日本の財務大臣が、メロメロの醜態をさらけ出している。このブログでも、何度かコメントをいただいたりしているが、この男は現在、「アルコール依存症」である。最近は、原稿もろくに読めなくなってきている。こんな男が国の最高決定機関に居座っている。なんとかならないのだろうか。皮肉な日になった。

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