麻生首相が又馬鹿気たことを言っている。自民党の中でも呆れられているのでないか。今この男を下ろすわけにもいかないから、やむなくくっついているだけである。
「郵政の民営化には、当時小泉内閣の閣僚であったが、反対だった。閣僚だったから反対表明しなかった」と発言した。このこと自体が、政治家として失格である。大臣の席に固執したいために、自らの信条を貫く意志も信念もないことを白状している。
参議院で否決され、不条理にも衆議院を解散して3分の2の議席を得たのである。郵政民営化のために投票した国民の声を無視した発言である。そして、いままさに民意を問えとの内外からせっつかれても、それをやらずにその3分の2の議席にすがっているのである。
繰り返すが、その3分の2は郵政民営化のために国民が与えた議席である(私はパフォーマンスで得た議席と思っているが、制度上はこうなる)。そして続けて発言したのが「分社化が本当に必要かどうか見直す必要がある」とまで言った。
これは、郵政民営化の根本理念を覆すことである。昨年9月ごろ民営化1年目に見直すべく官僚たちが用意していたが、その時期には自民党は誰かが政権を放り出して、総裁選挙をやっていたではないか。忙しくて何もできなかった。
麻生(アホウーと読みたいが)首相は、つい本音を言ったら総攻撃にあったので「私は受ける立場である。ああしろこうしろという立場ではない」(極めて語彙が少ない)と、修正に躍起である。私には報告を受けるだけの特権貴族と勘違いしているようだ。このおボッチャマは。
私個人は、地方切り捨てになる郵政民営化には大反対である。しかし、ここは筋として武部元官房長官の「民営化の根本を覆す発言は嗜めなければならない」や、山本一太の「民営化を否定しているととられる発言である」の方が正しい解釈である。野田聖子消費者担当相の、「拙速な感があったことが解った」は本音であろう。
お友達のの鳩山総務大臣などが「民営化を否定したのではない」などと火消しに奔走しているのも、滑稽な姿である。せっかくだから、郵政民営化についてもう一度民意を問えばいいのである。
定額給付金についても、目的の説明であれほどぶれておきながら、今度はどこかの会議で受け取らないと言ったようだが、鈴木宗雄に問い詰められると、そんなこと言ってないし決めてないという回答であった。閣僚がこぞって受け取ることのない制度など、自らが無意味な制度と言っているのと同じである。
アホー首相の発言は、分析すればするほどばかばかしくなるので今回で最後にする。