そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

歴史への不認識である

2009-02-19 | ロシア

許してください。もう二度とあんな低レベルの、麻生太郎のことは書くまいと思ったのですが、この男の歴史不認識が容認できませんでした。

北方領土を「独創的で型にはまらないアプローチ」で解決する、と公言した。この文言がロシアの言い分をそのまま受け入れたものである。北方領土を、なにかの行き違いでロシアのものとなっているよな表現である。

日本は北方領土は、日本の領土であるとするのが政府の基本方針である。それには、終戦時のどさくさに、ソビエトは国際信義に背く行為を行って占有した事実の基ずいた結論である。

アホー首相はこの国家の原理原則を捨ててしまった。ちょっとでもいいから返してもらえるような話になればいいと思っているようである。国家の基本方針を転換したのである。あるいは、歴史的な事実関係を知らなったので、口にしたのであろう。

根室に時折、近代史の研究者が来る。彼らのどの論文を読んでみても、日本が全面降伏した後のソビエト占拠に、論理的、法的な根拠があるとは思えない。交渉の経過過程で、2島になったり面積半分なら解らなくもない。独創的アプローチは、日本の基本姿勢を否定することを意味する。

樺太(サハリン)の北緯50度以南は、1905年のポーツマス条約で日本の領土となったとこ1952ろである。日本がここを放棄したのは、1946年に占領軍によって行政権の停止が通告されたことによる、いわば行政処置である。その後の領有権の確定根拠となる、1952年のサン フランシスコ講和条約には、ソビエトは参加していない。こうしたことを根拠に、ここには日本の行政の長は土を踏むことをためらってきた経緯がある。

今回のロシア政府による日本の首相を招き入れには、こうした意見に対して最後の楔をさすことをも意味しているのである。

サハリン2は。多少の曲折があったものの、日本の技術と資金で開発されたプロジェクトである。液化ガスを恒常的に日本に供給することの確約の方が、余程重要なことである。ロシアに対する姿勢がおボッチャマ的で、長期的視点が欠けている。もっと胸を張って堂々とするべきでなかったか。

それにアホー首相は、プーチン大統領が5月に来ると得意気に発表していた。大統領はメドベージェフでプーチンは首相である。アホか!

コメント (1)
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