日米が合意したとされる、普天間基地の辺野古移転であるが、ここは貴重な自然が残っているところである。日本自然保護協会やWWFやジュゴンの会など49団体が、12月4日に辺野古への米軍滑走路などの建設反対の声明を、政府関係団体に送っていた。
自民党時代に普天間の一部を肩代わりすると、日米が検討していた辺野古の ある大浦湾は、沖縄には珍しく横にも入り江などが大きく食い込み、縦にも深さ があって生物の多様性もあり貴重な自然であることが調査で分かった。
調査では30種以上の新種も発見されている。大浦湾が生物の多様性の高い理由は、湾の切れ込みとそれ海岸のマングローブと干潟が真水を緩やかに供給している。海岸近くの海のサンゴ礁には海草藻場と呼ばれ、魚の産卵場所になっていたり稚魚の生息するところとなっている。
湾は急な深さがあり極めて多種の生物に異なる環境を提供している。ここに世界屈指のアオサンゴが広がっているのである。沖縄の多くのサンゴは横に広がりを見せているが、大浦湾は縦に広がるサンゴ群である。沖縄で見られるクマノミ6種全ての生息が確認されている。その他鳥類や貝などの生物の多様性も確認されている。
普天間問題を、人間側ばかりの身勝手な論理で固めるのではなく、地球温暖化が懸念され各国が真剣に取り組もうとしている時代である。今こそこのような自然を次世代に残すことが求められているのである。公約を守る意味でも、大浦湾の自然を鳩山政権は守って欲しいものである。下記のpdfを参照ください。