そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

なぜか似てくる独裁者

2011-03-01 | 政治と金

 リビアのカダフィ政権が風前の灯である。無用と思える抵抗を続けている。しかも伝えられるところによると、傭兵が多いとらしい。abcのインタビューでは、東部はアルカイダに占拠されている。トリポリは平穏だ。国民は私を愛している。国民は自分を守ってくれる。と言っている。トリポリ市民に金をばら撒いている。

 中東が民主化が遅れているのは、そもそもこのシステムが西欧思想によるところが大きいからである。彼らは、部族そして王族支配を続けてきた民族である。アリババの時代には、王様は街角に出て民衆の意見を聞いていた。それなりに人格者もいたと思われる。イスラム教では、王様も大衆も平等であり、富は蓄えてはならないとされている。彼らもそれを守っていたようである。

 ところが、アメリカが制裁決議としてカダフィのアメリカの資産を凍結した。3兆円以上あった。イギリスも凍結した。1兆円以上とされている。エジプトの83歳のムバラクは、8兆円も持っていたそうである。彼ら自身がイスラムの教えに逆らっている。

 North_korea_has_finally_moved_ahead それにしても、独裁者は長期にわたると同じ事をする。個人資産を思い切り貯め込む。そして、周辺を近親者で固める。兄弟や息子たちでいっぱいである。イラクのフセインも同じである。北朝鮮の金正日も同じである。ルーマニアのチャウセスクも同様である。

 そして例外なく、国民は貧しい生活を送ることになる。もう一つ彼ら国民には情報が与えられない。国の各地に、自らの像を建てて崇拝させている。その一方で言論弾圧と政治的弾圧を繰り返している。Photo

 更に彼らの住むところが宮殿のように豪華な建物である。北朝鮮もイラクのフセインもチャイウセスクも、巨大な宮殿と称される建物に住んでいた。そして 、もう一つ特徴的なのが女である。北朝鮮の美女軍団や踊り子を、フセインは女を囲い周辺にはべらしていた。カダフィは処女の警備隊員で周辺を固めている。

 つまり権力をほしいままにした独裁者は、とどのつまり欲望の塊になるのである。どんな美事を並べ立てても、欲望のために権力にしがみつくことになるのである。権力者には常にチェックシステムが必要なのである。

コメント (1)
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