本ブログで、最もアクセスが多い一つに「モンサント」という、項目である。これは、遺伝子組み換えなどで、巨額に利益を得ている、モンサントという多国籍企業のことである。
枯葉作戦のダイオキシンと、体内の取り入れると排除が困難なPCB(ポリ塩化ビフェニール)という、人類にとって許しがたい化学物質の生産で、巨万の富を築いた会社でもある。
世界の遺伝子組み換え種子の90%を生産している。パパブッシュの時代に、遺伝子組み換え植物を、改良と同じレベルに政治的にねじ込んだ。そのため、アメリカではこの極めて危険な、食品に明示の義務を省いたのである。
私の専門分野でも、同様の物が一つある。乳牛の生産向上のための、成長ホルモンの投与である。ポジラックという商品で、モンサントが生産していた。今は下請け会社に生産させている。
この成長ホルモン「rGBH」(科学名BST;牛成長ホルモン)は、遺伝子組み換え大腸菌で生産したものである。自然界と同じものであって、表記する必要がないというのがモンサントの、主張である。
rGBH投与で乳牛は、15~25%乳量が伸びる。酪農家にとってありがたいのであるが、これは注射をしなければならない。月に数度注射をすることになる。人のシャブ(覚せい剤)のようなものである。
その結果、無投与の牛乳に比べてIGF-1(インシュリン成長因子)という物質が、2~6倍多く含まれていることが判っている。
このIGF-1は、乳牛の乳腺上皮細胞に局在することも解っている。これは無投与の乳牛には見られないことである。この物質は、人の乳腺細胞の急激な増殖を促すことも解っている。女性の乳房が大きくなったり、乳がんのリスクを高める原因になると言われている。
モンサントは加工の過程で破壊されると主張する。しかし現実に乳がんの増加は、rGBHの普及に符合するかのように、増加している。
アメリカでは、非rGBH投与牛乳と明示した牛乳が、消費者に受け入れられている。モンサントは、問題のないこと表示していると、こうした牛乳販売を訴えている。
かつては、80%を超えていたrGBH投与牛乳は、その半数程度になっていると思われる。EUも日本もrGBHは許可されていない。
TPPに参加するということは、こうしたアメリカの脅威のシステム、食品安全なども容認することを意味するのである。